2026.09.10 トピックス

フェローシップ外国人研究員(INUSAH, Husein)の受入れ

総合地球環境学研究所では、下記のとおり招へい外国人研究員の受入れを行いました。

氏名:  INUSAH, Husein(イヌサー フセイン)
受入期間:2026年8月1日~2026年10月30日 August 1, 2026 ~ October 30, 2026
所属・職:Professor of Philosophy, Head of Department of Classics and Philosophy, Department of Classics and Philosophy, University of Cape Coast, Ghana
研究課題:Addressing Environmental Challenges: Insights from Indigenous African and Asian Philosophies
                 環境問題への取り組み:アフリカとアジアの先住民哲学からの洞察

INUSAH, Husein博士は、ガーナのケープ・コースト大学(UCC)西洋古典・哲学学科の哲学担当教授であり、学科長も務めています。彼は2014年にガーナ大学で哲学の博士学位を取得しており、それ以前にはケープ・コースト大学で修士(2011年)と哲学・英語の学士号(2007年)を取得しています。2015/2016年度には、人文科学部門において「最も優れた博士論文」として、ガーナ大学副学長賞を受賞しました。また、ニューヨーク州ロチェスター大学の博士課程を修了し、著名なアメリカの認識論哲学者であるRichard Feldman教授の下で学びました。

INUSAH博士の研究関心は、人種と脱植民地化の認識論、アフリカの政治思想における熟議的合理性と合意的民主主義、徳認識論とアフリカ土着の知識体系、知識生成の妨げとなる認識論的悪徳とその役割、知識の正当化を無限後退させることを阻止する無限主義的応答、そしてAI倫理に及びます。彼の現在の研究は、インテリジェント技術がグローバル・サウスに及ぼす負の影響を検討するとともに、AI倫理に関するアフリカ土着の視点を構築しています。また、彼は、将来世代に向けた環境保全と持続可能性について、アフリカ(特にガーナのアカン社会)とアジア(特に日本の村落社会)の哲学の相互関連性を探究しています。INUSAH博士は、アフリカ、欧米、アジアの知的空間における主要な学術誌でこれらの分野に関して広く著作を発表しており、ガーナ、南アフリカ、ナイジェリア、ドイツ、エストニア、イギリス、日本で開かれた国際会議や研究機関で研究成果を発表してきました。

INUSAH博士は、米国の諸学会評議会American Council of Learned Societies(ACLS)のアフリカ人文学プログラム・フェロー、南アフリカのステレンボッシュ高等研究所Stellenbosch Institute for Advanced Study(STIAS)のIso Lomso Fellow、ならびにドイツのベルリン高等研究所Wissenschaftskolleg zu Berlin Institute for Advanced Studyのフェローでもあります。2026年8月1日からは、地球研の「環境文化創成プログラム」において、松田素二特任教授とともに「環境課題への取り組み:アフリカとアジアの先住民哲学からの洞察」(和訳、原題Addressing Environmental Challenges: Insights from Indigenous African and Asian Philosophies)と題した研究を開始しています。INUSAH博士は、自身の研究プロジェクトについて、インタビュー、討論、セミナーを行い、地球研のメンバーや日本の他の研究者と積極的に交流する予定です。

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