地球犬と行く!世界への冒険 ─ 調査地を研究者と一緒に地球犬が冒険します
次の冒険は
「滋賀県 大津市 比良山麓 」
に行くよ。
案内してくれるのは、
島内 梨佐 研究推進員
だよ!

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▲ 比良山麓
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琵琶湖 の眺 めはいつ見てもいいね~ -
景色もいいんだけど今日は待ち合わせがあるよ!
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えーもうちょっと見ていようよ。
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いいけど。今日の案内人はかわいい女子だよ。
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はい!すぐ行きます!(←バッチリ
髪型 もセット) -
▲
八幡神社 -
今日はここ、
南小松 の八幡神社で待ち合わせ。 -
え?ここー?大丈夫?
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どうも、地球研の島内です。
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あ、どうも!よろしくです♪
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地球犬くん、さっきまでのテンションと全然
違 う…。 -
よろしくね。今日はまずはこの
地域 のお話をするね。 -
はーい♡
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このあたりは
標高 1000m程 の山頂付近 から、湖岸 近くまでつづく急斜面 があって、たくさん川もながれているわ。 -
たくさん石があるね。
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実は石はとっても
重要 な役目 があるの。大雨が降ると土石流 や洪水 が起こる危険性 があるから、石材 を
つかって、堤 や水路 のほか、シシ垣 、棚田 の石積 みなどを
作って災害 を防 いでいるの。 -
▲ 現在残っているシシ垣
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勉強熱心 な犬がおるな。実体験 してくるとよいワン、ワオーン! -
あれ?どこかから犬のような声が聞こえなかった?
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ワオーン!ワオワオ!
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おわ~、ぐにゃ~
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なんか目が回るー!!
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なにが起きたの?
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ここはどこ?
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私はだれ?
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わ、たくさん人がいるよ!
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あぶない!!!
石がふってくるよ! -
ぎょえー!!
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▲ 昔の
石切場 をイメージしたイラスト -
やばみー!もう少しで、すぐきの
漬物 になる所だったよ! -
おいおい、石切場でうろついてるんじゃないよ。
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ご、ごめんなさい・・・
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ねぇ、石切り場ってなあに?
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なすこちゃん、なにかぶってんの?
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これ?
防災 ずきん。じょうしきー。 -
ぼ、ぼくだってもってるよ!
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ヘルメット犬。
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似合ってますよ・・・
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ここは
花崗岩 を切り出す場所。山の上で火薬を使って、
花崗岩をこの川へ落としてるのさ。 -
おとすの?!
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川に向かって落とすと
川辺 で待機 している別の人が運べる
大きさまで石を割るってわけさ。 -
流れ作業みたいなもんだな。
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これ、運んでくれよ。
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え?おれっち、運び屋?
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がんばれー!
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ムムムー!
超 ヘビーなんですけど! -
▲ クルマで運んでいるところをイメージしたイラスト
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あれ?シーソーしてる女の子がいるよ。
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坂道をゆっくり下りるために、このクルマ(荷車)の
重心 を調節 しているのさ。
うーんもう少しだな、お前たちも乗ってくれ。 -
わーい!!
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さ、次は積み込み作業だい!
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船で石をどこにもってくの?
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この
丸子船 で、琵琶湖の向こうの町や京都に
売りに行くんだよ。 -
▲ 丸子船に積み込んでいるところをイメージしたイラスト
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あっちでは何かやっているよ。
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あれは石の
加工 さ。 -
とても上手にけずっているね。
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なんの形にけずっているの?
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北比良 の方では延 べ石や敷石 、鳥居 に加工したり、
南小松の方では灯篭 や水鉢 、石臼 に加工したり、地域 によっていろいろ。 -
この
狛犬 、見たことあるような…? -
トントン!カンカン!
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すごい音だね!なんだか頭かクラクラしてきたよ。
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ボーっとする。
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地球犬くん?ナス子ちゃん?
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あれ?島内さん!加工小屋のおじさんたちは?
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加工小屋のおじさん?
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これは石切り場にいた狛犬…?
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いいものに目をつけたね!当時の
石工 が作った日本最大級と
言われている狛犬なのよ。 -
石工ってもしかして?!
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「ノミ」「矢」「ゲンノウ」「
鞴 」など、いろいろな道具をつかって石を加工している人のこと。 -
やっぱり!!
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僕たちタイムスリップしてたのか!
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不思議 な体験 だったね。
タイムスリップ
ゴロコロゴローー
タイムスリップ
滋賀県 大津市 比良山麓
- 地理:
- 琵琶湖に面した平野と、急峻な比良山系の間の狭い範囲に多様な環境が形成
- 気候:
- 温暖な東日本・瀬戸内型と冬季に積雪量が多い日本海・中部山岳型の気候を相備えた地域
- 経済:
- 京都や大阪の都市近郊、古くからの街道に面した地域、伝統的な集落周辺に新興住宅が増加
- 民族:
- 日本人
- 言語:
- 日本語
- 宗教:
- 集落ごとにお寺や神社が存在
- 食文化:
- 琵琶湖、農地、森林などから得られる食材をつかった食文化
- 建築:
- ヨシ葺き民家、杉板と漆喰を使った民家、樹下神社
今回のガイド
島内 梨佐
総合地球環境学研究所 研究推進員
滋賀県を中心にフィールドワーク、石工、古文書などの調査をしています。
また、チラシや冊子などのデザインや挿絵等の絵やイラスト等を手掛けています。
