地球犬と行く!世界への冒険 ─ 調査地を研究者と一緒に地球犬が冒険します
次の冒険は
「ミャンマー」
に行くよ。
案内してくれるのは、
Win Thiri Kyaw 研究員
Myo Han Htun 研究推進員
だよ!

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▲ マンダレー王宮
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初のミャンマーだね!
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そうだね!地球研で新しく始まったプロジェクトの方が、
ミャンマーを紹介 してくれるらしいね! -
やぁ、こんにちは!
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こんにちは!
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素敵 なお揃 いの巻 きスカート! -
ありがとう、私たちがはいているこの巻きスカートのような
ものは、「ロンジー」と言ってミャンマーの伝統的 な民族衣装 なのよ!私のはいているのがタメインで、彼のは
パソーと呼 ばれているわ。男女で結び目の位置 が違 うのよ。 -
みんなロンジーをはいてるね!
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僕も
my パソーを一着 仕立 てたいな。 -
ほとんど
生地 の部分ないと思うけど・・・。 -
あるもん!
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ロンジーは色や
柄 、生地を変えることで、色々な使われ方を
しているの。学校の制服や、ウェディング衣装にも使われる
のよ。 -
ウェディングかぁ♥(うっとり)
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そういうあなたこそ、着る
予定 ないでしょ・・・? -
あるも~ん♪
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ゲ!
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え?うそーーー?いつ?(内心ショックをうける)
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それではミャンマー
散策 に出かけましょう。 -
はい!
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▲ マンダレー都市。交通にバイクをよく使います
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バイクがいっぱい走ってるね!
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そうだね、
移動手段 は基本 バイク。
歩き疲 れたなら、サイカーに乗ろう。 -
サイカー?
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▲ サイカー
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タクシーみたいなもので、
荷物 を運んで近い距離 を
安く行きたいときには便利 よ。 -
サイカー、サイコー!のってく?
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あ、いえ、歩いていくので大丈夫です。
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パゴダによっていこう。
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パゴダ?
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ミャンマー
様式 の仏塔 のことよ。
お釈迦 さまに礼拝 をするところなの。 -
▲ パゴダで礼拝する人々
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わー!いっぱい人がいるよ!
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ミャンマーは人口の約90%が
仏教徒 で、
マンダレーには700を超 えるパゴダがあるのよ。 -
みて!
黄金 に光る仏像 もあるよ! -
ドーォン!
▲ マンダレーの有名なマハムニパゴダの仏像
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マンダレーの有名なマハムニパゴダの仏像だよ。
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国民の
信仰心 はとても深いの。
お坊さん達がお供えを受ける姿 もよくみられるわ。 -
▲ お坊さん達がお供えを受ける
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なんだかいいねー。仏教を信仰しながら、
たっぷりの自然の中、心穏 やかにすごすって。 -
▲
田舎 の交通に使う牛車 -
そう。ミャンマーは、
天然資源 が豊富 で、国土 の45%が森林で優 れた生物多様性 があるんだ。海に囲 まれているから、海洋資源 も豊富なんだよ。 -
でもね、こんなに天然資源があるにもかかわらず、
ミャンマーは世界で最 も貧 しい国の一つなの。 -
え、どうして?
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林業 、農業 、漁業 、鉱業 などの天然資源は、国の発展 と経済 の変革 において重要 な役割 を果たしてきたんだけどね、でもその結果、森林破壊 や豊富な生物多様性の喪失 、汚染 の増加 など、深刻 な環境問題がおこってしまったんだ。 -
ミャンマーにも環境問題が?
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貧 しい人々が、てっとり早くお金を手にいれようとして、水銀 を利用 して精錬 する零細小規模採掘 (ASMG)に携 わっているの。それが原因 で生態系 や人々に環境汚染の被害 をひきおこしているわ。 -
これが
話題 の闇営業 かっ?! -
ちょっと
違 う気がするけど。 -
私たちは
解決 をめざして、地域住民 、民間企業技術者 、NGO職員 、地方政府職員および中央政府職員などと協力 して、天然資源や水銀汚染の調査をしているよ。 -
ちょっと
難 しい話になってごめんね。
おいしいものでも食べよっか。 -
はーい!
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▲ 魚のスープ入りライスヌードル「モヒンガー」
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おいしいー!
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ミャンマーの
主食 はお米。発酵 した魚やエビのペーストは様々 な種類の料理には欠かせないわ。 -
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ん?なに、きみたち?
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顔に
模様 が入っているよ! -
あれはタナカだよ!
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こちら、タ、タナカさん?
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あれは
日焼 け止めで、伝統的な天然化粧品 のタナカよ。
ニキビの防止効果 もあるの。 -
地球研のタナカ先生にお
土産 で買って帰ろう!
ミャンマー
- 地理:
- ミャンマーは東南アジア本土で最も北西にあり、二番目に大きい国。ミャンマーの西と北西にはバングラデシュとインド、東と南東にはラオスとタイが、そして北と北東には中国と国境を接しています
- 気候:
- ミャンマーは東南アジア本土で最も北西にあり、二番目に大きい国。ミャンマーの西と北西にはバングラデシュとインド、東と南東にはラオスとタイが、そして北と北東には中国と国境を接しています
- 経済:
- 主な経済は農業であり、これは国内総生産の59%以上を占め、労働力の約3分の2を占める。 米が主な製品。一握りの工場が輸出用に生産しているが、鉱工業生産は地域消費財に焦点を当てている。 地場産業には、織物および履物、木材加工、鉱業、建設資材の製造、医薬品、および肥料製造が含まれる
- 民族:
- カチン、カヤー、カイン、チン、モン、ビルマ、ラカイン、シャン族と大きく8つの部族、全体で135の民族が存在する。人口の半分以上はビルマ族
- 言語:
- 111の言語がある。公用語はビルマ語であり、人口の80%がビルマ語を話す
- 宗教:
- 国民の約90%は仏教徒であり、キリスト教徒、イスラム教徒、ヒンズー教徒も存在する
- 食文化:
- 部族、民族によって食文化は豊かであるが、主な調味料として発酵した魚、海老の
ペーストを良く使った辛うまい煮物、炒め物料理が多い。また、お茶の葉っぱを発酵させて、ピーナツ、豆炒めなどと混ぜて食べる発酵茶葉のサラダ(ラペソー)が大人気 - 建築:
- 伝統的な家は主に竹でできている
今回のガイド
Win Thiri Kyaw
総合地球環境学研究所 研究員 (写真右)
ミャンマー・ヤンゴン出身の研究員で、専門は医学です。ミャンマーの第2医科大学を卒業後、2013年に愛媛大学大学院医学部研究科博士課程を卒業しました。専門は臨床薬理学、神経内科学です。2019年4月より榊原プロジェクトに所属し、ミャンマーのASGM地域での水銀汚染の事例研究を含む地域イノベーションについて研究を行っています。
Myo Han Htun
総合地球環境学研究所 研究推進員 (写真左)
ミャンマー・マンダレー出身の研究推進員です。マンダレー大学で物理学(理学士号)を取得しました。 2004年にMCSE(マイクロソフト認定システムエンジニア)と共にコンピューターネットワークエンジニアリングの卒業証書を取得しました。その後、2016年までタイのAssumption大学大学院eラーニング部で、 eラーニングコースウェア制作コースの講師、教育デザイナー及びメディアデザイナーとして働いていました。タイのAssumption大学から2016年にカリキュラムと指導の教育修士号を取得しました。 2017年9月より松山市愛媛大学大学院理工学研究科榊原正幸教授の研究室で事務補佐員として所属し、 実務経験、学歴、学際的背景(科学、教育、技術、芸術、デザイン)により、2018年7月から榊原プロジェクトのさまざまな仕事を担当しています。
