地球犬と行く!世界への冒険 ─ 調査地を研究者と一緒に地球犬が冒険します
お次の冒険は
「滋賀県 甲賀市 小佐治地区」
に行くよ。
案内してくれるのは、
石田卓也プロジェクト研究員
だよ!

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▲ ニホンアカガエル
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ピョーン!🐸
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わ、びっくりした!
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めずらしいカエルだね。
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これはニホンアカガエルだよ。
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さすが、石田さん。カエルをペットにしているだけある。
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ところで、君たちここは初めて?
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そうです。なので石田さんにガイドをお願いしたいです!
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ナス子ちゃんのお願いなら断れないな。
一緒にお散歩しようか。 -
やったー♪お願いします。
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あのー、僕もいますよ・・・・
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オッケー!
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か、軽いなぁ・・・
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▲ たんぼの様子
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ここ
小佐治 地区は、野洲川 の中流域 にあって、住民は500人くらいの小さな集落 だよ。小さな山に囲 まれていて、その谷筋 に田んぼがいくつも並んでいるんだ。 -
ほんとだ!田んぼがいっぱい!
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ねぇねぇ、田んぼの中にある細い
溝 はなに? -
これは生きものが
棲 みやすいように、田んぼの中に溝を掘って、水が1年中乾 かないようにしているんだ。この溝のことをひよせとか水田内水路 っていうよ。 -
▲ 水田内水路の様子
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水があれば、どんな生きものが棲めるの?
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田んぼの中に水があることで、冬でもメダカやドジョウがそこで生活できるようになるし、ニホンアカガエルやカスミサンショウウオが
産卵 のためにやってくることもわかったんだ。 -
ニホンアカガエルは最初に出会ったオレ様のことだぞー。
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こいつらは滋賀県のレッドデータブックに入っている生き物なんだ。
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レッドデータブックに入っているということは、数が少なくなってきている生物ってことじゃないの?!
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そうなんだ。ニホンアカガエルやカスミサンショウウオの子供はそのまま田んぼ中で大人になって、周りの森に帰っていくんだ。
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じゃあ、まわりに森もないといけないね。
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そのとおり。小佐治のような森と水が残っている田んぼが近いような場所でないと生き残れないんだ。
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▲ ひよせでの生物調査の様子
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農家さんたちが自然への気づかいをしながら田んぼをいとなんでいて、僕たちも住民の人たちと自然に良い活動を支えたり、農家さんたちの活動にどれくらい効果があるのかを調べてたりしているよ。
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お、子供たちの声がするよ!
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▲ いきもの
観察会 -
いきもの
観察会 をしているところだよ。 -
お二人も
一緒 にやろうよ。 -
あ、
昆虫博士 の淺野 さんだ! -
きみたちも、
普段 田んぼでいきものをとって遊ぶことがあまりないだろうから、いい経験 になると思うよ。 -
はい!
是非 参加 したいです。
でも、どうしてここでやっているの? -
子供たちが、自分たちが住んでいる場所にこんなにいきものがいるんだってことを感じてくれる、良い
機会 になると思うんだ。 -
それに、農作業をしているのは
高齢者 の方が多いけれど、今行っている取り組みや田んぼの大切さは子供たちにも伝えることが大事だからね。 -
そうだね。
次世代者 に伝えなきゃね。 -
こういう活動や研究を通して、自然に優しい社会づくりを私たちは目指しているんだ。
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めずらしくまじめトーク。
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ところで、こんなに田んぼがあるってことは、お米もいっぱいとれるよね?
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そう!小佐治の
特徴 は、なんといっても、もち米。そこで育てられたもち米がおいしいと評判 なんだ! -
やっぱりそうこなくっちゃ!
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昔は
天皇 に納 められていて、テレビでマ○コ・デラ○クスが絶賛 していたほど! -
あー、食べたいな。
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観察会が終わったらみんなで食べようね♪
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わーい!
滋賀県甲賀市小佐治地区
- 地理:
- 日本の中山間地域
- 気候:
- 日本の温帯。京都市よりも少し寒い。
- 経済:
- 小佐治地区内で作ったもち米を加工して、販売。6次産業化されている。
- 民族:
- 日本人
- 言語:
- 日本語
- 宗教:
- 主に神道と仏教
- 食文化:
- もちを使った料理が多い
- 建築:
- 日本家屋
- その他:
- 住民の人たちはとにかく元気で行動的
今回のガイド
石田 卓也
総合地球環境学研究所 プロジェクト研究員
愛知県名古屋市生まれ。専門は森林環境学、生物地球化学。プロジェクトでは、川の水質が何で決まるのかを調べたり、水田の栄養循環について調べたりしています。森の土を掘るのが得意ですが、最近は毎日実験室にこもって濾過を繰り返しています。
