地球研をのぞいてみよう

地球犬と行く!世界への冒険 ─ 調査地を研究者と一緒に地球犬が冒険します

お次の冒険は
「滋賀県 甲賀市 小佐治地区」
に行くよ。

案内してくれるのは、
石田卓也プロジェクト研究員
だよ!

ガイド
  • ニホンアカガエル ▲ ニホンアカガエル
  • ゲスト
    ピョーン!🐸
  • 地球犬

    わ、びっくりした!

  • ナス子

    めずらしいカエルだね。

  • ガイド

    これはニホンアカガエルだよ。

  • ナス子

    さすが、石田さん。カエルをペットにしているだけある。

  • ガイド

    ところで、君たちここは初めて?

  • ナス子

    そうです。なので石田さんにガイドをお願いしたいです!

  • ガイド

    ナス子ちゃんのお願いなら断れないな。
    一緒にお散歩しようか。

  • ナス子

    やったー♪お願いします。

  • 地球犬

    あのー、僕もいますよ・・・・

  • ガイド

    オッケー!

  • 地球犬

    か、軽いなぁ・・・

  • たんぼの様子 ▲ たんぼの様子
  • ガイド

    ここ小佐治(こさじ)地区は、野洲川(やすがわ)中流域(ちゅうりゅういき)にあって、住民は500人くらいの小さな集落(しゅうらく)だよ。小さな山に(かこ)まれていて、その谷筋(たにすじ)に田んぼがいくつも並んでいるんだ。

  • 地球犬

    ほんとだ!田んぼがいっぱい!

  • ナス子

    ねぇねぇ、田んぼの中にある細い(みぞ)はなに?

  • ガイド

    これは生きものが()みやすいように、田んぼの中に溝を掘って、水が1年中(かわ)かないようにしているんだ。この溝のことを“ひよせ”とか水田内水路(すいでんないすいろ)っていうよ。

  • 水田内水路の様子 ▲ 水田内水路の様子
  • ナス子

    水があれば、どんな生きものが棲めるの?

  • ガイド

    田んぼの中に水があることで、冬でもメダカやドジョウがそこで生活できるようになるし、ニホンアカガエルやカスミサンショウウオが産卵(さんらん)のためにやってくることもわかったんだ。

  • ゲスト

    ニホンアカガエルは最初に出会ったオレ様のことだぞー。

  • ガイド

    こいつらは滋賀県のレッドデータブックに入っている生き物なんだ。

  • 地球犬

    レッドデータブックに入っているということは、数が少なくなってきている生物ってことじゃないの?!

  • ガイド

    そうなんだ。ニホンアカガエルやカスミサンショウウオの子供はそのまま田んぼ中で大人になって、周りの森に帰っていくんだ。

  • 地球犬

    じゃあ、まわりに森もないといけないね。

  • ガイド

    そのとおり。小佐治のような森と水が残っている田んぼが近いような場所でないと生き残れないんだ。

  • ひよせでの生物調査の様子 ▲ ひよせでの生物調査の様子
  • ガイド

    農家さんたちが自然への気づかいをしながら田んぼをいとなんでいて、僕たちも住民の人たちと自然に良い活動を支えたり、農家さんたちの活動にどれくらい効果があるのかを調べてたりしているよ。

  • 地球犬

    お、子供たちの声がするよ!

  • いきもの観察会 ▲ いきもの観察会(かんさつかい)
  • ガイド

    いきもの観察会(かんさつかい)をしているところだよ。

  • ゲスト

    お二人も一緒(いっしょ)にやろうよ。

  • 地球犬 ナス子

    あ、昆虫博士(こんちゅうはかせ)淺野(あさの)さんだ!

  • ゲスト

    きみたちも、普段(ふだん)田んぼでいきものをとって遊ぶことがあまりないだろうから、いい 経験(けいけん)になると思うよ。

  • 地球犬 ナス子

    はい!是非(ぜひ)参加(さんか)したいです。
    でも、どうしてここでやっているの?

  • ゲスト

    子供たちが、自分たちが住んでいる場所にこんなにいきものがいるんだってことを感じてくれる、良い機会(きかい)になると思うんだ。

  • ガイド

    それに、農作業をしているのは高齢者(こうれいしゃ)の方が多いけれど、今行っている取り組みや田んぼの大切さは子供たちにも伝えることが大事だからね。

  • 地球犬

    そうだね。次世代者(じせだい)に伝えなきゃね。

  • ガイド

    こういう活動や研究を通して、自然に優しい社会づくりを私たちは目指しているんだ。

  • ナス子

    めずらしくまじめトーク。

  • ナス子

    ところで、こんなに田んぼがあるってことは、お米もいっぱいとれるよね?

  • ガイド

    そう!小佐治の特徴(とくちょう)は、なんといっても、もち米。そこで育てられたもち米がおいしいと評判(ひょうばん)なんだ!

  • ナス子

    やっぱりそうこなくっちゃ!

  • ガイド

    昔は天皇(てんのう)(おさ)められていて、テレビでマ○コ・デラ○クスが絶賛(ぜっさん)していたほど!

  • 地球犬

    あー、食べたいな。

  • ガイド

    観察会が終わったらみんなで食べようね♪

  • 地球犬 ナス子

    わーい!

滋賀県甲賀市小佐治地区

地理:
日本の中山間地域
気候:
日本の温帯。京都市よりも少し寒い。
経済:
小佐治地区内で作ったもち米を加工して、販売。6次産業化されている。
民族:
日本人
言語:
日本語
宗教:
主に神道と仏教
食文化:
もちを使った料理が多い
建築:
日本家屋
その他:
住民の人たちはとにかく元気で行動的

今回のガイド

石田(いしだ)卓也(たくや)

総合地球環境学研究所 プロジェクト研究員

愛知県名古屋市生まれ。専門は森林環境学、生物地球化学。プロジェクトでは、川の水質が何で決まるのかを調べたり、水田の栄養循環について調べたりしています。森の土を掘るのが得意ですが、最近は毎日実験室にこもって濾過を繰り返しています。

顔写真
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