地球犬と行く!世界への冒険 ─ 調査地を研究者と一緒に地球犬が冒険します
次に行くのは
「ベトナム南部
メコンデルタ最南端Ca Mau省」
だよ。
案内してくれるのは、
大元鈴子
プロジェクト研究員
だよ!

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▲ マングローブ
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初のベトナム冒険の始まり~♪
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ん?ここは池なのに森がある?!どゆこと?!
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ここはマングローブが
生育 していて、エビを養殖 しているのよ。 -
ここでエビを?
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そう。カマウ省のナムカン県はエビの養殖がとてもさかんな場所で、私の調査地なの。
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調査って?ここは何か特別なところなの?
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ナムカン県の一部では、2001年からOrganic shrimp(
有機 エビの国際的 な認証 を取得 しているのよ。 -
えええっ、エビがどうしたって??
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ここでの養殖は、いっさいエビにエサや
抗生物質 などの薬品 を与えていないから、天然 に近い健康 なエビが育っているの。 -
エビも
健康志向 の時代になったか・・・ -
エビの健康と、環境に
配慮 して作られていることが証明できているってことなの。こんなに大きいエビも育つのよ。 -
▲ 養殖エビ
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エ~ビックリ!
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・・・
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お
嬢 さんたち、いま笑うとこですよ。 -
▲ 養殖エビ
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ブラックタイガーという種類で、エビフライにもよく使われるのよ。
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あのプリプリとした
食感 のエビフライさま・・・思い出すだけでよだれが・・・ -
今からエビ養殖農家さんの家でランチをするけど一緒にどう?
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行きます!やったー♪
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お姉さんはエビ農家さんをよく訪ねるの?
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お仕事でね。
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え、どんなお仕事するの?
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エビ養殖農家さんたちに、どうして認証を取得することにしたのか、どのようなルートでエビを出荷するのか等を聞いてまわっているのよ。
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地道 な聞き取りが大切だね。 -
養殖が地元の人々の生活を支えていることもよく分かるよ。お話しをしながら、お酒やお食事をごちそうになることがあるの。
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▲ エビ養殖農家さんの家でのごちそう
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わぁ!なんて
豪華 な料理!! -
魚やカニ、いろいろな種類のエビは、すべて養殖池で取れたものよ。
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もぐもぐ。とてもおいしいです!
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こんなふうに家庭のおかずになる食材が育つのも、このマングローブ一体型の養殖方法の
特徴 なのよ。 -
マングローブがエビの養殖にどうしていいの?
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マングローブがプランクトンやその他の生物の
生息域 となって、通常の養殖池に比べて、健全 な生態系 を維持 しているのよ。 -
マングローブのおかけでこんなにエビが大きくなるんだね。
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そうね。
私は今から仕事だけどお二人はどうするの? -
ホーチミンに戻ってからおいしいものめぐりしようと思っています!
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おなじみフォーは
観光客 も気軽に入れるお店から地元の方が利用する店まで味も値段も色々あるよ。 -
フォフォー。
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お
勧 めはブンマム。魚の発酵調味料 を使ったベトナム南部の麺 料理よ。なれないとちょっとくさいけど、おいしいよ。 -
▲ ブンマム(ベトナム料理))
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食べてみたい!
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あとはバチャン焼きを売っている市場をめぐるのも楽しいわよ。
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それはどんな食べ物なの?
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バチャン焼きは食べ物じゃなくて、ベトナムの
伝統工芸 の陶器 よ。 -
▲ バチャン焼
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お姉さん、色々と教えてくれてありがとうございました。
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またいつでも来てね。
ベトナム南部、メコンデルタ最南端Ca Mau省
- 地理:
- ベトナム全土は南北1670キロメートル(北緯8度から北緯23度)。
- 気候:
- 南部は熱帯性気候、北部は温帯性気候。
- 民族:
- ベトナムで公式に認められている民族は54。キン族(ベトナム族)がもっとも多く、全人口の85%から90%を占める。その他に少数民族が多数。
- 宗教:
- 仏教、カトリック、カオダイ教、ホアハオ教、プロテスタント、イスラム教等。
- 食文化:
- 米食文化であり、麺類も米粉製が多い。また、フランス統治時代の名残で、フランスパンもいたるところで、売られており、ベトナム風のバケットサンドは、街角のスタンドで気軽に買える。その他にも、中華料理とフランス料理の影響を受けたメニューも多い。また、世界第二位のコーヒー生産国であり、ベトナム独特のコーヒー文化がある。
今回のガイド
大元 鈴子
総合地球環境学研究所 プロジェクト研究員
地理学博士。専門は、食に関する環境認証制度で、特に地域と生産者がどのように認証制度を活用するかに関する調査を行っている。ベトナムの他には、インドネシア、フィリピン、アメリカと国内各地で調査を行う。
