ブログ

 

 

2019年度

 

 

  2020.1.6
  もちつきワークショップ〜ファイナル〜

 

あけましておめでとうございます!本年もよろしくお願いいたします。 今日は所内での毎年恒例行事、もちつきワークショップを行いました。

毎年お世話になっている滋賀県の甲賀もち工房と小佐治保全部会の皆さんと今年は野洲川上流、大原地域と下流のゆりかご水田、須原地域で活動されている皆さんにもご参加いただきました。 栄養循環プロジェクトが行うもちつきワークショップはこれで最後となり、ご報告もラストで寂しい限りですが、来年は他のプロジェクトが引き継いでくれることを祈りたいと思います。

つきたてのお餅がどんどん小さくまるまってきな粉をかぶってお腹に入ります!

今回も待ちかねている所員のために名物のよもぎもちなどを販売してくださいました。

これまでご協力、ご尽力いただいた甲賀もち工房をはじめ小佐治保全部会のみなさま, 甲賀市 大原、須原地域のみなさまに厚くお礼の申し上げます!ありがとうございました 。


研究室広報 寺井真希子

 

 

 

  2019.12.22
  地域連携セミナー

 

賀県草津市琵琶湖博物館にて「楽しさ」がつなぐ森里川湖〜身近な環境 守る楽しみ つながる喜び〜をテーマに第30回地域連携セミナーを行い、95名の皆様にお越しいただきました。

三橋弘宗先生(滋賀県立人と自然の博物館主任研究員兼兵庫県立大学講師)による講演「小さな自然再生の大きな役割」をはじめ、栄養循環プロジェクトメンバーの 山梨大学准教授 岩田先生から今回のテーマに沿った話題「鳥の眼から見た野洲川流域の生物が養成と栄養循環」をレクチャーしていただきました。

そして地元で保全活動に努めておられるみなさまに地域の活動紹介をしていただき、総合討論会で幕を閉じました。

私共のプロジェクトは残すところ3ヶ月となりましたが、終了後も何らかの形で関わることができればと思います。 ご参加いただいきました皆様、ご協力いただいた琵琶湖博物館・地域住民の皆様・自治体関係者の皆様ありがとうございました。
研究室広報 寺井真希子

 

 

  2019.11.29
  上を向いて歩こう

 

地球研に滞在されていた招へい外国人研究員のトーマス・ハーモン教授の任期が終了し、12月8日に離日されます。

ご家族も来日され、お会いする事が出来ました。またいつかお会いできる日を楽しみにしながら本日の地球研忘年会で盛り上がりました!

余興にサニテーションプロジェクトの山内先生とジョイントでギター演奏を披露して下さり「上を向いて歩こう」を歌いました🎶

Great thanks to Thom!We are looking forward to meeting you again.
研究室広報 寺井真希子

 

 

  2019.10.27
  フードキャラバン

 

2019年11月2日(土)、守山市を訪れて、淡海ネットワークセンターが主催する、おうみ未来塾「そら湖diary」のイベント、びわ湖・野洲川流域のフードキャラバンに参加してきました。会場はびわ湖の岸にある公園です。

今回のイベントは、びわ湖・野洲川流域の上流から下流の各地で地域活動に取り組む人が集い、流域各地でとれた自然の食材を使った料理を食べて、自然の恵みに感謝をしながら、日頃の活動で感じていることを語り合う場をつくる趣旨で開催されました。話題は、野洲川の水をとおした山と湖とのつながり、上流での木の駅や里山に関わる活動、下流でのまちづくり、びわ湖のエリ漁にまで広がりました。

野洲川のヨモギのパン、ビワマス、上流域の水を使った日本酒、玄米からつくったゼリーなどをいただきながら、柳の木でつくったキャンドルを灯して暖を取り、夕日が沈むまで皆さんからお話を聞きました。

流域各地で地域活動に取り組む皆さんが交流する取り組みのこれからの展開が楽しみです。
研究員 石橋弘之

 

 

  2019.10.27
  写真展「草津の湖岸 風景といきものたち」レポート

 

賀県 草津の常盤まちづくりセンターで「常盤学区民ふれあいまつり」が開催され、私共も志那の写真愛好家のかたがたと共に写真展「草津の湖岸 風景といきものたち」を展示しました。

草津市長を始めとして「松葉会」グループのほか、来場者の皆さんが作品に見入っていました。普段は気がつかない湖岸のかたちや色の光景に驚きがあったようです。

隣には、昨年、日本遺産「琵琶湖とその水辺景観-祈りと暮らしの水遺産」に追加登録された「サンヤレ踊り」などの常盤地区の文化・史跡解説と、地域の民話の伝承活動をしている「松葉会」の紙芝居やビデオなどが展示されていました。「サンヤレ」は野山への感謝の心(山野礼)や「幸あれ」という言葉に由来するそうです。

湖岸の景観・自然や文化の価値を感じ、将来世代に魅力ある地域づくりを一緒に考える機会になりました。


研究員 池谷透

 

 

  2019.10.20
   諏訪湖創生ビジョン サイエンスカフェ

 

長野県茅野市で地域づくりネットワーク県協議会諏訪支部と諏訪湖創生ビジョン推進会議の企画で「森・里・川・湖そして人のつながりを考えよう」をテーマに「諏訪湖を学ぶ・サイエンスカフェ」が開催されました。

琵琶湖の流域ガバナンスの取り組みを紹介しながら、市民の皆さんと一緒に身近な諏訪湖を取り巻くさまざまな問題について考えました。

参加者の皆さんが想い描く諏訪湖の姿を取り戻せる日が早く訪れることを期待しております。


PL 奥田昇

 

 

  2019.10.23
   ハーマン先生による第一回目のセミナー

 

第176回地球研セミナーに栄養循環プロジェクトに滞在されているハーモン先生が登壇。アメリカ大陸の陸域・水域生態系に関する学際および超学際研究からのハイライトと将来の方向性などをお話していただきました。

そして短い間ですが今後 栄養循環プロジェクトと共同で行う研究の提案もしていただき,ご滞在はあと1ヶ月と少しですが調査地域の視察や議論を深めたいと思います。


研究室広報 寺井真希子

 

 

  2019.10.20
   諏訪湖創生ビジョン サイエンスカフェ

 

長野県茅野市で地域づくりネットワーク県協議会諏訪支部と諏訪湖創生ビジョン推進会議の企画で「森・里・川・湖そして人のつながりを考えよう」をテーマに「諏訪湖を学ぶ・サイエンスカフェ」が開催されました。

琵琶湖の流域ガバナンスの取り組みを紹介しながら、市民の皆さんと一緒に身近な諏訪湖を取り巻くさまざまな問題について考えました。

参加者の皆さんが想い描く諏訪湖の姿を取り戻せる日が早く訪れることを期待しております。


PL 奥田昇

 

 

  2019.10.20
   甲賀忍者里山を行く2019(2日目)

 

「甲賀忍者里山を行く2019」の2日目は、里山を歩いて甲賀忍者の五感や距離・時間・方角、薬草の知識を学びました。この日は甲賀忍術研究会の皆さんも現場に駆けつけてくださいました。

昨日、改修した丸太階段を登ると楽花園の山頂には、役行者の像があります。この像は、300年以上前、江戸時代の寛保期につくられたものだそうです。楽花園の山はお寺の土地で、昔は青年団が運動会を開催したこともあるとのことです。

里山散策のコースでは、ジネンジョ(ムカゴ)、アケビの実、ドクダミなどを見つけて、その使い方を学んだり、食べたりしました。道中では木の駅プロジェクトの土場も見学しました。

正午には、大原自治振興会が毎月開催するマルシェを訪れました。今月は「こうかninjaマルシェ」です。マルシェに来た皆さんと交流しながら、忍者に関わる演舞、忍者薬草クイズを行いました。

 午後は大久保区の湧き水、生水(しょうず)めぐりをしました。生水は川の伏流水から湧いており、野菜を洗ったり、魚を飼ったりする場所に使われてきました。
家の土地にあっても区の人たちが共同で利用してきました。
最近は防災との関係も意識されていて、災害が起きても生水があることで、自前で水を調達できる生活の知恵があることを学びました。

今回、参加された滋賀県立大学の留学生のみなさんから感想を聞くと、大久保の皆さんとともに里山整備を体験したこと、生水と防災との関係など、さまざまなことを学んだことをお話されていました。
里山と人とのつながりを楽しく学んだ2日間でした。ご参加された皆さんありがとうございました!


研究員 石橋弘之

 

 

  2019.10.19
   甲賀忍者里山を行く2019 (1日目)

 

大久保里山再生員会とSATOYAMA+が主催した企画「甲賀忍者里山を行く2019」に、滋賀県立大学の留学生の皆さんが参加して、2日間にわたり大久保区に暮らす皆さんと交流しました。

1日目は、大久保の里山、楽花園(らっかえん)の散策コースにある丸太階段を改修する作業に取り組みました。
丸太の木は、甲賀木の駅プロジェクトから提供していただいたものを使いました。大久保区の皆さんから教わりながら学生のみなさんが元気よく丸太階段をつくっていきます。

里山の土は古琵琶湖層の「ずりんこ」も含まれていて、昔はこの土を土壌改良の客土にも使ったそうです。その土を掘り起こしながら丸太を埋め込んでいきます。

一休みしてから、座学です。里山活動の取り組み、忍者や忍術と修験道との関わりについて学びました。忍者には、全体を俯瞰する「鳥の目」、現場をつぶさに見る「虫の目」そして、時代の流れを先読みする「魚の目」、3つそろって「忍者の目」という考え方があるそうです。

 夕方からはバーベキューを開き参加者の皆さんと交流を深めました。夕食後、留学生の皆さんは大久保区でホームステイをされました。明日の里山歩きが楽しみです。


研究員 石橋弘之

 

 

  2019.10.3
   地球研招へい研究員のトーマス・ハーモン先生が着任

 

10月1日〜11月30日の2ヶ月間、アメリカのカリフォルニア・マーセッド大学からトーマス・クリストファー・ハーモン先生(トム)(Thomas Christopher HARMON)が招へい外国人研究員として来られ短い間ですが栄養循環プロジェクトの仲間入りです!ご専門は水文学と環境工学で、河川や地下水における汚染物質や温暖化ガスの動態を観測するプロジェクトをアメリカ大陸全域で展開されています。 よろしくお願いいたします

ハーモン教授はギターがとてもお上手で本日は何曲か披露していただきました私もリクエストをしてスタンド・バイ・ミーを弾き語っていただきました。その様子はインスタに投稿しています!

歓迎会は和食レストランで行いました。一緒に来日されているアニメ通のお嬢さんFae(フェ)さんもお招きし、大変喜んでいただきました。


研究室広報 寺井真希子

 

 

  2019.9.15-16
   北陸の陸水環境と歴史・人の営み

 

日本陸水学会が主催する公開講演会「北陸の陸水環境と歴史・人の営み」に参加しました。午前中のエクスカーションでは、かつて北陸の最大の湖であった河北潟を視察しました
今河北潟は昭和38-60年に干拓され大幅に縮小してしまいました。

これまで幾つかの潟湖干拓地を訪問しましたが、ここでも、富栄養化、生物多様性の低下、漁労の衰退、揚水機場の維持など多くの課題が山積しているようです。
人間によって改変された潟湖を元に戻すのがいかに難しいか改めて思いしらされました。

この干拓地では、田んぼの生物多様性をまもる「生きもの元気米」や外来水草チクゴスズメノヒエを駆除・堆肥化して無農薬栽培する「すずめ野菜」の販売など地域を活性化する取り組みが進められています。 琵琶湖流域での取り組みと共通点も見られ、活動に参加されている皆さんの熱意や地域への愛着が伝わってきました。


PL 奥田昇

 

 

  2019.9.15-16
   日比合同ワークショップ

 

フィリピンと国内共同研究者を交え今年度の日比合同ワークショップを9/15〜16の二日間地球研で開催いたしました。
今回は最終年度ということで、フィリピンメンバーを招いての合同ワークショップは最後となります。

集大成ということで琵琶湖 野洲川・安曇川流域やフィリピンからはラグナ湖 シランサンタローサ流域,マリキナ川流域の未来と課題その他多くのテーマについて意見交換し議論は白熱し、無事閉会しました。

ワークショップの締めは懇親会。今回も長岡京市のイタリア料理店 Sensibilita(センシビリータ)さんに来ていただき、お料理を出していただきました。

プロジェクトは来年3月で終了しますが、これからもフィリピンメンバーとのつながりを大切にして、関係を築いていけるととてもうれしく思います。


研究室広報 寺井真希子

 

 

  2019.8.31
   びわコミ会議

 

今年もびわコミ会議びわコミ会議に行ってきました!
いつものように司会のダブルゆうちゃんが素敵なかけあいをしながら午前中は琵琶湖に関する活動報告がされて、午後からはテーブルセッションになり、テーマごとに分かれて話し合いをしました。
※ダブルゆうちゃん ・・・滋賀県のタレント川本勇さんと滋賀県琵琶湖環境科学研究センター 佐藤祐一さん

私たち栄養循環プロジェクトも野洲川の過去・現在・未来というテーブルを開き、参加してくださった方々と野洲川に関する記憶や今の活動などを楽しく話し合うことができました。

上流や下流で色々な活動をしている方々がいらっしゃるので、その方々がつながって連携して活動できるといいなと感じました。
唯一残念だったのは、石橋研究員が敏腕MCとしてテーブルを回していたのに、途中で某リーダーがしゃしゃり出てきて石橋研究員の役割を奪い去っていったことでしょうか。

今年で栄養循環プロジェクトはおしまいですが、来年以降も違う形でびわコミ会議に参加していきたいと思います。


研究室員 石田卓也

 

 

  2019.7.28
   上下流連携森づくりの集い

 

親子で森づくりを体験することをとおして、琵琶湖の上流にある甲賀市の人と下流の豊中市の人たちが交流するイベント「上下流連携森づくりの集い」に参加しました。
毎年、行われているイベントで甲賀愛林クラブ、甲賀木の駅プロジェクト、大原自治振興会のみなさんが企画してくださいました。

午前中はヒノキの皮剥ぎ間伐を体験しました。まず、ノコギリで木の周りに切れ目を入れます。切れ目に沿ってヘラで皮を少しずつ剥がしていくと・・・ベリべリベリ~!と勢いよく皮を剥げます。
子どもでも簡単に皮をはがせるので楽しく間伐を体験できます。

お昼ごはんには、イノシシ肉のジビエ料理、豚汁、そして松茸の炊き込みご飯をいただきました。

午後はチェーンソーアート。木彫りのクマをつくっていただきました。

森のプレーパーク、薪割り体験、紙手裏剣などのコーナー、カブトムシをプレゼントするイベントも開催されました

全国植樹祭向けて苗木のホームステイの取り組みもありました。

森とのつながりを体験するさまざまな活動をとおして、 上流と下流との交流が深まるのを感じることができました。

ご参加されたみなさんありがとうございました
研究室員 石橋弘之<

 

 

  2019.7.26
   最後のオープンハウス

 

今年もやってきました!地球研の中を一般のみなさんに開放して楽しんでいただくイベントオープンハウス!
私達のプロジェクトにとっては最後となりました。 毎年何を企画しようかなと悩む必要もなく、大人気のイベント「川の調査を体験しよう!」をすることに。 何をするのかといいますと、川の水と砂利の中にはたくさんの小さないきものが潜んでいます。上流部分と下流部分では生き物の種類や数も変わります。それを見つけて観察し、何がわかるのか?小さな研究者たちに新たな発見をしてもらいます。 上流は静原、下流は上賀茂神社近くの賀茂川で採取してきました。 今年は整理券を配り、グループを5つに分けて20名ずつ30分づつ行うことにしましたが、参加できない子供が出ないよう何かしら工夫が必要です。

整理券配布時間と同時に参加希望の親御さん、子供たちが駆けつけて大賑わい。希望する皆さん全員に整理券が行き渡り、観察会開始です。

熱心にトレーの中を観察し、いきものをさがしていきます。

顕微鏡で更に詳しくみたり、先生にいきものについて質問したりと熱心な様子。

いきものの数をカウントしてそこから何か分かるかも考えてもらいます。

人があまり住んでいない上流は比較的きれいですが、下流は昔より多くの生活排水が流入することは少なくなりましたが、上流に比べると汚れています。 きれいな水でしか生きれない川虫、汚れてる水にはどんな生き物がたくさんいるのかなど、いろいろ発見できたようです。

最後となる「川の調査を体験しよう!」に参加していただいた皆さんありがとうございました!
研究室 広報 寺井真希子

 

 

  2019.7.16
   カルメン村祭

 

今年もカルメン村祭に栄養循環プロのメンバーが参加しました。 台風一過で開催が危ぶまれましたが、カルメンのご加護で奇跡的にダンスパレード中は雨が止みました

甲賀もち工房の河合さんとご友人も参加され、村人たちの手厚いおもてなしに感激していました。

その後、シランーサンタ・ローザ流域の上流に位置するシラン町のアグロエコツーリズム、下流のビニャン市の外来種ホテイアオイを活用した民芸品販売を見学。

そしてサンタ・ローザ市のトヨタ自動車フィリピンやNGOのS3R2による保全活動など流域の取り組みを視察し、意見交換をしました。

最終日は、サント・トーマス大学の学生さんたちと伝統的なフィリピン料理を囲んで交流を深め、今年も実りの深いフィリピン滞在となりました。


PL 奥田 昇

 

  2019.6.29
   「いばらだんご」をつくるイベント

 

甲賀市、大久保の里山を訪れて 「いばらだんご」をつくるイベントに参加してきました。 SATOYAMA+と大久保里山再生委員会の 皆さんが企画していただいたイベントです。 いばらだんごは、いばらもち、ともいいいます。 いばらの葉で、だんごを包んだお菓子です。

柏もちによく似たお菓子ですが、 柏の葉は使わずに サルトリイバラの葉で、だんごを包みます。

次のようにつくります。 里山から取ってきたサルトリイバラの葉を洗います。 ボウルに上新粉、白玉粉、塩、グラニュー糖を入れ、 お湯を注いで混ぜ合わせて、だんごをつくります。

だんごを手のひらで引き延ばして、あんこをつつみます。 そして、サルトリイバラの葉でだんごを包み、 蒸し器に入れて15分ほど蒸します。

いばら団子ができました。 いばらの葉の香り、あんこの甘味、 ほのかな塩味がちょうどよく、 とても美味しくいただきました。

お昼にご飯にやきそば、 きゅうりのおしんこもいただきました。

里山を案内していただき、 サルトリイバラが生えている いる場所を見せていただき、 里山の恵みを実感することができました。

ご参加された皆さんありがとうございました!
研究員 石橋弘之

 

 

  2019.6.17-18
   いきもの観察会(小佐治)

 

滋賀県甲賀市の小佐治にある佐山小学校で小学4年生を対象として生き物観察会を行いました。

前日から、川に定置網を設置しました。 小佐治にあるため池・川に、小佐治環境保全部会さんがもんどりを設置されていました。 川に設置した網には、ヌマムツ、ヨシノボリ、タイリクバラタナゴ、モツゴなどたくさん入っていました。 今年は数がとても多かったです(個体数は記録してあります)。

夜は地元の小学生も交えてのホタルの観察 今年は数はいたものの、なかなか飛翔しませんでした。 残念。 小佐治には、ヘイケホタルとゲンジホタルの2種類が確認されています。

また、ホタルを使った昔ながらの遊びを行っていました。 ナタネの枝を準備されていて、ホタルが止まると数匹ナタネにホタルが止まる様子も観察されました。 昔はこうして遊んでいたそうな(写真が無くてすみません) 60年ぶりにこうして遊んだと喜んでおられました。 肝心の生き物観察会でも、小学生がメダカやドジョウ、コオイムシやタイコウチなどたくさんの生き物を捕まえていました。

その後、小佐治環境保全部会さんが準備されていた顕微鏡を用いて、プランクトンの観察まで行いました。 動物プランクトンがたくさんいるおかげで、生き物がたくさんいるといるんだ という事を地元の方が小学生に説明されていました。 プランクトンも、前もって自分たちで観察し、動画を撮影したものを用意されていました。 その観察動画についても、前日の10時を過ぎても打ち合わせを行う等、地元の人たちはとても勉強熱心で、いつも感心します。

子供たちが、育生まれった場所には沢山の生き物がいて、それを保全し生き物と共生しながら、安心で安全なお米を作っておられる取り組みを行っているんだという事を少しでも学んでいただいて、 目で見て、手で触れて、田んぼのにおいをかいで、地元の違う世代との交流を通して、いろんな事を感じ取ってもらえたら。良いなと思います。
研究員 上原佳敏

 

 

  2019.5.7
   須原へ魚の観察

 

大型連休が終わりました。 皆さんはどうお過ごしでしたか。 連休の初めに雨が続いたので、調査地の一つである滋賀県野洲市の須原にお邪魔しました。 水田にはまだ水が張られていない所もありましたが、ぞくぞくと魚たちが魚道を上がっていました。 朝日に反射した魚たちがとても綺麗でした。 鮒が跳ねている様子は、太陽が完全に出てくるころ(7時頃)まで観察できました。 それ以降は、ジャンプがぱったりと止まってしまいました。 近くの川の浅瀬の葦帯では、いたるところでフナがパシャパシャパシャとせっている(産卵している)様子が観察されました。 ナマズもたくさん見られ、水の張った水田に入っている個体や、排水路で産卵している個体が観察できました。 フナについては見たところギンブナのようなので、つぎの雨でニゴロブナが遡上してくるであろうタイミングにまた足を運びたいと思います。
研究員 上原佳敏