【開催報告】ナレッジキャピタル超学校「おいしい地球環境学」

「タンザニアでスパイスの村をつくろう-貧困問題と環境荒廃に向き合う知恵-」が開催されました。
Flyer

2017年11月24日(金)にナレッジキャピタル超学校 地球研×ナレッジキャピタル おいしい地球環境学の第1回がグランフロント大阪にて開催され、50名の方にお越しいただきました。

本イベントは一般社団法人ナレッジキャピタルの超学校、新シリーズ「おいしい地球環境学」として開催されました。ナレッジキャピタル超学校は、開放感あふれるカフェにて、飲み物を片手にリラックスした雰囲気の中で、研究者の話を聞くことのできるプログラムです。今回、開講した「おいしい地球環境学」は、地球環境問題の根本を自然と人間とのかかわり合い、つまり人間文化の問題と捉え、さまざまな学問分野の壁を超えて問題解決へ向けた研究を紹介する全3回の連続講座です。暮らしを良くしながら、自然と折り合いをつける、そんな“おいしいとこどり”の研究を紹介します。

参加者が思い思いの飲み物を楽しむ中、始めに遠山真理サイエンスコミュニケーターが地球研の概要を紹介し、そののちに、田中樹客員教授が「タンザニアでスパイスの村をつくろう-貧困問題と環境荒廃に向き合う知恵-」と題して取り組みを紹介しました。田中客員教授は、今年の3月まで、地球研の「砂漠化をめぐる風と人と土」のプロジェクトリーダーを務めており、今回は、新たな取り組みとして、タンザニアでの貧困と環境荒廃の問題を解決するため、バニラやクローブなどの香辛料作物の栽培を通じて人々の暮らしの向上をはかる事例を紹介し、その土地にある潜在性を発掘し、人々の知恵を寄せることが重要であると語りました。トークの途中、タンザニアやスパイスに関するクイズが出題され、大いに盛り上がりました。会場からは「タンザニアの例を日本でも生かせるか」「スパイスの村を作るにあたって苦労した点はあるか」など、途切れることなく多くの質問があり、活発なやりとりが交わされました。

第2回は、12月5日(火)に「荒廃泥炭地の回復にむけた挑戦」(水野広祐 地球研教授/京都大学東南アジア地域研究研究所教授)、第3回は、12月12日(火)第3回「おいしい食の未来のカタチ-ブータンの有機農業政策の失敗(?)から考えてみよう-」(小林舞 地球研研究員)と題して開催します。師走の忙しいこの時期だからこそ、ゆったりとした雰囲気の中、地球環境についてじっくり考えてみませんか?お申込みは、ナレッジキャピタル公式ページにて。

■当日の様子

タンザニアでの取り組みについて語る田中樹客員教授

タンザニアでの取り組みについて語る
田中樹客員教授

トークに聞き入る聴衆

トークに聞き入る聴衆

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