地球犬と行く!世界への冒険 ─ 調査地を研究者と一緒に地球犬が冒険します
最初の冒険は
「インド、タミル・ナードゥ州」
だよ。
案内してくれるのは、
宮嵜英寿
プロジェクト研究員
だよ!

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▲ 収穫跡地に集うウシ
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みんな日向ぼっこしてるね。まぜてもらおう!
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気持いいな~。
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スヤスヤ・・・
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いどうの時間だよ~!!
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▲ 親家畜と仔家畜を分ける作業
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わわっ!ちょっと待ってよ~、いい気分だったのに!?
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あれ?!どうしてここに犬が!?
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えっ!あ、どうもはじめまして。
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どっかで見たことある2匹だな・・・
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僕たちは地球を旅する地球犬!
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どうも怪しげだ。こっちのフェンスに入ってもらおう。
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▲ ネットに入れられた中家畜(ヤギ・ヒツジ)
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えっ!!ここはいったい?!
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ヤギやヒツジの野営用のフェンスだよ。
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こんなにごちゃごちゃしている所はヤダよぉ・・・
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あれ?もしかしてナス子ちゃん?
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はい!
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ファンです♪こちらへどうぞ。
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ありがとうございます!ラッキー
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助かったー。ナス子ちゃんのおかげ。
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▲ 仔ヤギや仔ヒツジを入れるかご
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この丸いのは何?
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これはヤシの葉で編んだ大きなかご。仔ヤギや仔ヒツジをこのかご中に入れるんだ。
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仔ヤギさんや仔ヒツジさんだけ特別なの?
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小さい家畜は体力がなく、長時間の放牧にたえられないから、親家畜が放牧に行っている間、このかごの中で休んだり、エサを食べたりしているんだよ。
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▲ 野営地の移動
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疲れたのでお昼ごはんを食べることにします。
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おいしそう。
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これはよく食べるものなの?
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おコメや
雑穀 (モロコシやヒエ)の練 り粥 はよく食べるよ。おかゆよりも少し硬 い感じかな。ちょっと食べてみる? -
もぐもぐ。おいしい!
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今日は君たちも泊まり?
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いや、あの、そんなつもりじゃ、、、どうして?
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夜間、牛はおいて帰るんだけど、ヤギやヒツジは家族のだれかが一緒に野外で泊まらないといけないからね。体験するのかと思って。
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え、外で?大変だ。
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お兄さんはここで何をしているの?
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私は
牧畜民 や彼らの生業 である牧畜について興味 をもっていて、現地の人々に接しながら勉強しているんだよ。 -
では質問!
牧畜をしている人はどうして移動しているの? -
それはね、野営した翌朝、家畜たちが
繋 がれているところフェンスの中でフンや尿をすることにあるんだ。 -
フンや尿に何かメリットが・・・?
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▲ 耕地に落ちているフンを広げる農民
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フンや尿は次の作付けのための
肥料 になるんだよ。 -
フーン。
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え・・・・・。何なのそのメガネ?
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▲ 家畜マーケット(家畜を販売しているところ)
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耕地をもっている人は家畜から肥料を得て農業をし、家畜を持っている人はウシやヤギ、ヒツジを育てて販売してるってわけ。
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なるほど。生業ってそういうことなんだ。
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▲ トラックで購入した家畜を運ぶ様子
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またいつでもお勉強に来てね。
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今日はありがとうございました!
インド、タミル・ナードゥ州
- 地理:
- 西ガーツ山脈とインド洋、ベンガル湾にはさまれた地域。東部は肥沃な海岸平野があり、西部は丘陵地で植生に富む。
- 気候:
- 西ガーツ山脈が南西モンスーンを遮断する。雨季は9月から12月
- 経済:
- 農業、牧畜、石油・エネルギー産業、製造業(自動車関連、繊維、機械等)、IT産業
- 民族:
- タミル
- 言語:
- タミル語
- 宗教:
- ヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教
- 食文化:
- コメを中心としたインドカレー
- 建築:
- ドラヴィダ建築
今回のガイド
宮嵜 英寿
総合地球環境学研究所 プロジェクト研究員
専門は境界農学、土壌学。主に西アフリカ、南部アフリカ、インドでフィールドワークに従事。牧畜(牧畜民・生業としての)に着目し、農業(農耕民・生業としての)とのかかわり、熱帯半乾燥地における雑穀栽培に興味をもつ。
