- 開催日時
- 2017年4月28日(金)15:00 - 17:00
- 場 所
- 総合地球環境学研究所 講演室(⇒アクセス)
- 講 師
- 招へい外国人研究員 Antony Brown教授
(サウサンプトン大学/University of Southampton) - 題 目
- Riverine and Wetland environments: From niche construction to nutritional archaeology
河川と湿地の環境:ニッチ構築から栄養考古学へ - 要 旨
- 湿地と湖沼の堆積物には、過去の環境や暮らしや食のあり方のような人類活動について推定することが可能な環境代替指標が含まれています。さらに、sedaDNA(堆積物古代DNA)やバイオマーカー(生物指標)を用いた新しい分子分析法が、堆積物のポテンシャルを大いに引き出してくれるようになりました。これらの手法は今、スコットランドやアイルランドをはじめとするヨーロッパの古代の湖畔集落に関する研究プロジェクトに広く用いられるようになっています。これと、考古遺跡を理解する概念として有用なニッチ構築理論を組み合わせて、フランス南部とスペイン北部のクロマニョン人が遺したマドレーヌ文化(1万7千年前〜1万2千年前)の河畔遺跡の様子を描写してみます。また、人類のニッチは栄養の観点から考えることもできます。ヨーロッパの旧石器時代と、日本の縄文・弥生時代の栄養生態に関して現在取り組んでいる研究についてもお話しします。
- 言 語
- 英語(通訳なし)
- 連絡担当者
- 研究基盤国際センター情報基盤部門 近藤 康久

第143回地球研セミナー(全2回)
2017年4月28日 地球研 講演室
2017年5月30日 地球研 講演室