気候史プロジェクト-高分解能古気候学と歴史・考古学の連携による気候変動に強い社会システムの策探 プロジェクトリーダー 中塚武

総合地球環境学研究所
 

データ

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一般公開データ

  

1)東アジアの夏季(6-8月)平均気温

東アジア(北緯23˚〜54˚、東経60˚〜148˚に囲まれた陸域と定義)の229カ所の森林から得られた年輪幅のデータを使って、以下の手順で、夏季(6-8月)平均気温を800年から2009年まで復元した。

【復元方法】

1)まず、東アジアを2度間隔(2˚ x 2˚)でマス目状に区切って格子(グリッド)化する(東アジアの陸域全体で585個の格子になる)。

2)次に、格子周辺に分布する年輪データを使って、当該の格子の気温を復元する。この作業を、585個全ての格子に対して行い、格子毎に夏季の気温を復元する。

3)全585個の格子の復元気温を平均して、東アジア全体の夏季気温データを算出した。

【注意点】

復元の基となる年輪データは、ヒマラヤやチベット、モンゴルなどの寒冷地で主に収集されているので(Cook et al., 2013のFig.1を参照)、年輪データの地理的分布が偏っている。したがって、年輪データの存在しない地域については、遠く離れた地域の年輪データを使って、その地域の気温を復元しているので、必ずしもその地域の気温を復元できている訳ではない。

データは下記から取得した。

https://www.ncdc.noaa.gov/cdo/f?p=519:1:0::::P1_study_id:19523

出典、論文が必要な方は佐野〈msano[a]chikyu.ac.jp([a]を@に置き換えてご利用ください)〉までご連絡ください。

Cook, E. R., P. J. Krusic, K. J. Anchukaitis, B. M. Buckley, T. Nakatsuka, and M. Sano (2013), Tree-ring reconstructed summer temperature anomalies for temperate East Asia since 800 C.E, Climate Dynamics, 41(11), 2957-2972. doi:10.1007/s00382-012-1611-x

『東アジアの夏季(6-8月)平均気温Cook et al. (2013)』から抽出した日本(日本全体、西日本、東日本)の夏季(6-8月)平均気温    〈地図あり(pdf)〉

【復元方法】

1)まず、東アジアを2度間隔(2˚ x 2˚)でマス目状に区切って格子(グリッド)化する(東アジアの陸域全体で585個の格子になる)。

2)次に、格子周辺に分布する年輪データを使って、当該の格子の気温を復元する。この作業を、585個全ての格子に対して行い、格子毎に夏季の気温を復元する。

3)全585個の格子の復元気温を平均して、東アジア全体の夏季気温データを算出した。

全585個の格子のうち、日本に該当する17個の格子のデータを抽出して、a)日本全体(17格子)、b)東日本(5格子)、c)西日本(6格子)の夏季平均気温を算出した(格子の位置情報は、Cook2013_JPN_temp_map.pdfを参照)。

データは下記から取得した。

https://www.ncdc.noaa.gov/cdo/f?p=519:1:0::::P1_study_id:19523

出典、論文が必要な方は佐野〈msano[a]chikyu.ac.jp([a]を@に置き換えてご利用ください)〉までご連絡ください。

Cook, E. R., P. J. Krusic, K. J. Anchukaitis, B. M. Buckley, T. Nakatsuka, and M. Sano (2013), Tree-ring reconstructed summer temperature anomalies for temperate East Asia since 800 C.E, Climate Dynamics, 41(11), 2957-2972. doi:10.1007/s00382-012-1611-x


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