研究の進め方

プログラム-プロジェクト制

 地球研では、いくつかの研究プロジェクトをプログラムで束ねる「プログラム-プロジェクト制」によって、既存の学問分野や領域を超えた、総合的な研究の展開を図っています。

1. プログラム

プログラムは、実践プログラムとコアプログラムから構成され、プログラムの下には複数の研究プロジェクトがあります。研究プロジェクトは、プログラムごとに設定された重点課題に沿って研究を実施します。

実践プログラム

実践プログラムは、第3期中期目標・中期計画で重点的に取り上げた地球環境問題の解決に向けた研究を進めるプログラムです。それぞれの課題に対し、人々の意識・価値観や社会の具体的なあり方の転換などの選択肢を、社会における協働実践を通じて構築・提示します。

  1. 実践プログラム1:環境変動に柔軟に対処しうる社会への転換
  2. 人間活動による環境変動(地球温暖化、大気汚染などを含む)と自然災害に、柔軟に対処しうる社会への転換を図るため、具体的な選択肢を提案します。

    プログラムディレクター 杉原薫

  3. 実践プログラム2:多様な資源の公正な利用と管理
  4. 水資源・生態資源を含む多様な資源の公正な利用と最適な管理、賢明なガバナンスを実現するため、資源の生産・流通・消費にかかわる多様な利害関係者に対して、トレードオフを踏まえた多面的な選択肢を提案します。

    プログラムディレクター MALLEE, Hein(代行)

  5. 実践プログラム3:豊かさの向上を実現する生活圏の構築
  6. 暮らしの場、さらには、社会・文化・資源・生態環境との相互連環の場としての生活圏の概念を再構築し、都市域や農山漁村域など多様な生活圏相互の連環を解明しつつ、それらの生活圏のさまざまな利害関係者とともに、直面する諸問題の解決や生活圏の持続可能な未来像を描き、その実現の可能性を探ります。

    プログラムディレクター 西條辰義

コアプログラム

コアプログラムは、実践プロジェクトと緊密に連携し、社会との協働による地球環境問題の解決のための横断的な理論・方法論を確立します。第3期中期目標・中期計画においては、個別の課題や分野に限定されず、さまざまな地球環境問題に適用が可能であり、総合地球環境学としての基礎と汎用性を持った、持続可能な社会の構築に向けた地球環境研究に広く適用可能な概念や体系的な方法論の確立につながる研究を進めます。コアプログラムでは、コアプロジェクトの研究成果が地球環境問題の解決をめざす国内外の研究機関・研究者や社会の多様な利害関係者と共有され、地球環境問題の解決に向けて真に有効な方法論となっていくことをめざします。

プログラムディレクター 谷口真人


2. プロジェクト

実践プロジェクト(個別連携型および機関連携型)とコアプロジェクトは地球研内外の評価を経ながら研究を積み重ねていきます。IS(インキュベーション研究 Incubation Studies、実践プロジェクトのみ)、FS(予備研究 Feasibility Studies)、PR(プレリサーチ Pre-Research、実践プロジェクトのみ)、FR(フルリサーチ Full Research)という段階を通じて、研究内容を深化させ、練り上げていきます。

実践プロジェクト

  1. 個別連携型
  2. 個人または少人数の研究者グループから、実践プログラムの趣旨に沿った独創的な研究のアイデアを広く公募し実施する研究プロジェクト

  3. 機関連携型
  4. 地球研と大学・研究機関などとの協定のもとで、機関同士の連携による共同研究として、実践プログラムの趣旨に沿った研究を公募し実施する研究プロジェクト

    実践プロジェクト

コアプロジェクト

個人または少人数の研究者グループもしくは地球研と大学・研究機関などとの連携による共同研究として、コアプログラムの趣旨に沿った研究アイデアを広く公募し実施する研究プロジェクト

コアプロジェクト

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