プロジェクトの仮説を検証するために、
考古学資料と古環境資料を分析します。
具体的には、生業活動の多様性とそれにともなうコミュニティ規模の時間的変化をいくつかの指標から検討し、仮説に対応する長期的変化が観察されるかどうかを調べます。

生業の多様性の指標としては、遺跡から発掘された動・植物遺体(動物の骨や植物の種子・実など)、生業に使った道具の多様性、古人骨の安定同位体データや土器の残存脂肪酸分析などを使います。
コミュニティ規模の指標としては、集落遺跡の規模、遺跡分布の変化から推定された地域人口などが挙げられます。これらの変数と、図に示したような諸要素との関係を分析し、生業の多様性と規模について、歴史的動態の理解をめざします。