地球研オープンハウス2012

地球犬と行く!世界一周の旅 ~高所プロジェクト編~

写真 お昼どきになり、ご飯をごちそうになりました。最近では、インド政府から配給されるお米を食べることが多いそうです。しかし以前は、お米が貴重だったので、ソバ、シコクビエ、トウモロコシの粉をお湯で練った「ボッペ」を主食としていました。ソバの「ボッペ」は、日本の「そばがき」になります。写真は、トウモロコシの「ボッペ」を作る様子です。
写真 左の写真は、この地方に伝わる「そば」です。太い麺は、「そばがき」をトコロテン式に押し出してつくります。独特の発酵臭のするスープは、チーズをもとにしています。「ボッペ」やお米も、チーズスープと一緒に食べます。チーズは、山の上に住む牧畜民から購入します。その代わりに牧畜民は、主食となるトウモロコシを農耕民から購入します。作物の育たない山の上では家畜を飼って乳製品を加工し、暖かい山麓では主食となる穀物を生産することで、標高差のある山の環境をうまく利用しているのです。
写真 おじいさんが丸めて干しているものは、納豆です。納豆は日本だけでなく、東南アジアからヒマラヤ東部にかけて、広い地域で食べられています。しかし、作り方や食べ方は地域によって異なります。この村では、ゆでたダイズを囲炉裏の傍の暖かく湿ったところで数日のあいだ発酵させ、杵で搗いたあと、天日で干します。出来上がった納豆は、トウガラシと混ぜて、主食の付け合せにします。
  納豆の材料となるダイズは、どこでどのように栽培しているのでしょうか?次に畑を見に行ってみましょう。
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