地球研における「知」の共同利用に向けたデータ構築手法

プロジェクトの概要

地球環境問題の多くは、さまざまな原因が巡り巡って「問題」として現れる。そして、その問題がもたらす影響も、やはり原因と結果の過程をくりかえしながら、多様なかたちで現れる。この複雑な過程を解明しようと取り組んできたのが地球研である。このコアプロジェクトでは、地球研が明らかにしてきた自然界や人間社会の変化とそれらの変化のつながり(因果関係)をデータ化し、活用することを試みる。

従来、こういった変化や因果関係は、報告書や論文を読み解くことでしかうかがい知ることができなかった。これを、体系化されたデータとして蓄積することで、研究成果をわかりやすく図示したり、新たな研究課題に適用したりできる。たとえば、目の前で起こっている現象が将来どのような問題に発展する可能性があるのかを、地球研が明らかにしてきた因果関係にあてはめて予想できる。反対に、因果関係を遡ることで、目の前の現象にどのような原因が考えられるのかを知る手がかりを得ることもできる。また、これらの変化や因果関係を地球研アーカイブスで公開されている研究データや論文などの出版物と結びつけることにより、地球環境問題の原因から影響に至るストーリーに沿って、関連する研究資料を探索するしくみができあがる(図)。

検索するしくみ

このコアプロジェクトでは、地球研が明らかにしてきた地球環境問題にかかるストーリとそれを裏づける豊富な研究資料、いうなれば地球研の「知」を学問分野や立場の違いを超えて共有し、多様なステークホルダーが協働するためのプラットホームを構築する。

FS責任者

氏名所属
関野 樹地球研研究高度化支援センター教授
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総合地球環境学研究所

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