新たな実践プロジェクト プレリサーチ(PR)が始まりました

2019年8月1日

8月1日、林田佐智子教授がリーダーを務める実践プロジェクト プレリサーチ(PR)
「大気浄化、公衆衛生および持続可能な農業を目指す学際研究:北インドの藁焼きの事例」が始まりました。

林田教授のコメント

北インドでは、コメの収穫後に稲わらを大量に焼却するため、大気中に大量の汚染物質が放出され、その影響は農村から大都市に及んでいることが指摘されています。この研究では、大気浄化と健康被害改善に向け、農村における持続可能な農業への転換のために、人びとの行動を変えるためにはどうしたらよいか、その道筋を探求します。そのために、農業経済や文化的背景の研究を行なう農村研究班、大気汚染物質の監視や衛星観測データを分析する大気班、人びとの健康被害を評価する公衆衛生班が協力して課題に取り組みます。ユニークな取り組みとして、小型のセンサーを使って、大気汚染物質の中でも健康に大きな影響があるPM2.5(空気中の小さな粒子)を、インドパンジャーブ州からデリー地区に至る広域で測定します。現地の人びとが大気汚染の脅威を現実に感じて行動を変えてゆくように、大気汚染情報をインターネットで共有し、また現地で健康教室などを開催します。 経済的な視点から新しいビジネスモデルの構築についても探求する予定です。

林田教授
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