西井学術機関課長が総合地球環境学研究所を視察

文部科学省の西井知紀学術機関課長が、去る11月24日に大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 総合地球環境学研究所を訪問されました。安成所長から、自然科学・人文科学・社会科学をまたぐ学際的な研究の上に、社会とも連携して新たな価値を創出しつつ、「人と自然のあるべき姿」を模索する課題解決志向型の超学際的(transdisciplinary)研究を進めている地球研の取組について説明を受けた後、所内を視察されました。

気候適応史プロジェクト」の中塚武教授等から、樹木年輪セルロース酸素同位体比という指標等を用いた高分解能古気候学の最新の成果を歴史学・考古学の膨大な知見に結びつけ、過去に起きた気候変動の実態と、気候変動に対する社会の適応のあり方について説明を受けられました。続いて「持続可能な食の消費と生産を実現するライフワールドの構築(FEAST)プロジェクト」の田村典江上級研究員等から、食と農を持続可能なかたちへと転換するために必要となるデータの収集や、転換の実現に向けた実践的研究の一例として食と環境を結ぶアプリの開発や地域社会との連携について説明を受け、グローバルな食の流通の進展による課題や食と農との関係等について熱心に聞き入っていました。

また、研究基盤国際センターの陀安一郎教授から実験施設の説明を受け、国立大学等との「同位体環境学共同研究」に活用されている安定同位体比質量分析装置を中心とする安定同位体分析システムなど様々な実験機器を視察されました。

現場では、地球環境問題に関する国際社会への貢献や、地域社会との関わりから生まれる新たな研究の可能性などについて、活発な意見交換が行われました。

■当日の様子

中塚教授から気候適応史プロジェクトの説明を受ける西井課長(右から2番目)

中塚教授から気候適応史プロジェクトの
説明を受ける西井課長(右から2番目)

鎌谷特任助教から本堅田共有文書の説明を受ける西井課長(右)

鎌谷特任助教から本堅田共有文書の
説明を受ける西井課長(右)

ルプレヒト研究員からFEASTプロジェクトの説明を受ける西井課長

ルプレヒト研究員からFEASTプロジェクトの
説明を受ける西井課長

陀安教授から安定同位体比質量分析装置の説明を受ける西井課長(左から3番目)

陀安教授から安定同位体比質量分析装置の
説明を受ける西井課長(左から3番目)

  • Page Top
  1. HOME
  2. 成果発信
  3. リリース
  4. 西井学術機関課長が総合地球環境学研究所を視察
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構
総合地球環境学研究所

〒603-8047 京都市北区上賀茂本山457番地4

Tel.075-707-2100 (代表)  Fax.075-707-2106 (代表)

みんながわかるちきゅうけん