2017年7月4日(火)に第73回地球研市民セミナー「フューチャー・デザイン」がハートピア京都にて開催されました。当日は、台風が接近するという悪天候にもかかわらず、51名の方々にお越しいただきました。
今回の講師は、今年の4月から、地球研の「実践プログラム3:豊かさの向上を実現する生活圏」のプログラムディレクターとして着任した西條辰義特任教授です。西條特任教授は、未来の人々の利益や幸福を考えることができる社会の仕組みのデザインとその実践を「フューチャー・デザイン」として紹介し、将来世代の負担を減らす社会のしくみを作るにはどうすればよいか、国内外での市民を巻き込んだ実践の結果を解説しました。続いて小林舞プロジェクト研究員(FEASTプロジェクト)が聞き手となり、「フューチャー・デザイン」の研究を始めたきっかけや実験の詳しい方法についてなどさらに詳しい話をききました。会場からは、「将来世代になりきるのは難しいのではないですか?そのための工夫はありますか?」など、途切れることなく多くの質問があり、活発なやりとりが交わされました。
当日の模様は、動画にてご覧いただけます。(You Tube)
地球研市民セミナーは、地球研に関わる研究者が最新の研究について、その過程も含めてお伝えする一般の方向けイベントです。地球研や京都市内で年に数回開催しています。専門用語や難しい概念を使用せず、地球研の最新の研究成果や環境の大切さを伝えるように努めていますので、お気軽にお越しください。次回につきましては、詳細が決まり次第、ホームページにてお知らせします。
■当日の様子

フューチャーデザインについて語る
西條辰義特任教授

西條特任教授(左)と小林研究員(右)
による対談

対談に聞き入る聴衆