- 日 時
- 2018年1月15日(月)10:00 - 17:30
- 場 所
- 京都大学百周年記念館国際交流ホール I(⇒アクセス)
- 主 催
- 総合地球環境学研究所、Future Earthアジア地域センター
- 共 催
- 京都大学Future Earth研究推進ユニット
- 言 語
- 日本語・英語同時通訳 あり
- 連絡担当者
- Future Earthアジア地域センター
- 基調講演
- セッション 1: リープフロッグ型(一足飛びに目的に達する)発展の可能性と課題
- セッション 2:日本における「持続可能な消費」に向けた取り組み

私たちの消費活動は、持続可能な社会の発展にどのように関係しているのでしょうか。この国際シンポジウムでは、アジアの低・中所得諸国において、生態系への影響を抑えつつ、公平で安定した幸福な社会を築くにはどうすればよいか、「持続可能な消費」の観点から議論します。
消費と生産のあり方が、持続可能な発展にとって重要な意味を持つことは、広く国際社会に認識されています。最近では、国連 持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)も、「持続可能な消費と生産のパターンを確保する」ことを目標として掲げています。また、私たちの消費・生産活動は、他の目標にも関わる横断的な課題と考えられています。
これまで、「持続可能な消費」の議論は、主に先進国にみられる「過剰な消費」に焦点を当てて進められてきました。このシンポジウムでは、高級志向化が進み購買力も高い中産階級が増える一方で、依然として充分な購買力がない低・中所得の消費者層をかかえるアジア諸国の現状を踏まえ、より丁寧に「持続可能な消費」の構造をとらえ、途上国から先進国まで、異なる発展段階の社会に広く適用しうる「持続可能な消費」の枠組みの基礎を作ることをめざします。さらに、Future Earthが進める新たな研究活動「持続可能な消費と生産のシステムに関する知と実践のネットワーク」にアジアの視点を取り入れ、アジアにおいても「持続可能な消費」にむけた取り組みや研究を広める契機とすることを目的としています。
関心のある市民、研究者、実践家の皆さまのご参加をお待ちしています。
プログラム(予定/ 順次情報を更新します)
モーリー・コーヘン Maurie Cohen(ニュージャージー工科大学 教授)
ニュージャージー工科大学 社会・科学・技術プログラム ディレクター。持続可能な消費に関する国際的な研究・行動イニシアティブSustainable Consumption Research and Action Initiative (SCORAI)の創設者、またFuture Earth 「持続可能な消費と生産のシステムに関する知と実践のネットワーク」中心メンバーの一人として、持続可能な社会に向けた研究や組織運営に従事。
チャンドラ・ビュシャン Chandra Bhushan(センター フォー サイエンス アンド エンバイロンメント 副代表)
インド ニューデリーに拠点を置く、環境・開発に関する非営利のシンクタンク、センター フォー サイエンス アンド エンバイロンメント副代表。公害、食の安全、再生可能エネルギー、気候変動に関する政策、教育などのチームを率いる。科学的知見に基づいた公共政策の提言や環境ジャーナリストとして、国際的に活躍。Future Earthエンゲージメント委員会委員。
パトリック・シュローダー Patrick Schroeder Research Fellow, Institute of Development Studies
マニーシャ・アナンシャラマン Manisha Anantharaman Assistant Professor, Saint Mary's College of California
モデレーター:長谷川雅世 国際環境経済研究所主席研究員・フューチャー・アース関与委員会委員
・岩田高明 京都府政策企画部計画推進課 明日の京都担当課長
・山本百合子 公益財団法人イオン環境財団 事務局長
・下村委津子 NPO法人環境市民 副代表理事