2017年8月10日(木)に江戸川区子ども未来館子どもアカデミーにて小学生向けの講座「江戸時代の天気を学ぼう」を実施しました。本講座は江戸川区子ども未来館が主催し、地球研が講師派遣の形で協力したもので、当日は猛暑にも関わらず、24名の小学生が参加してくれました。
講師は「気候適応史プロジェクト」のサブリーダーを務める鎌谷かおる助教です。
参加者は鎌谷助教から講座の目標とねらいについて説明を受けた後、江戸時代の気候変動や雨の降り方を調べる方法を学び、グループごとに杉の円盤模型の年輪を数えました。休憩後は、晴れや雨などの天気にまつわる語句の「くずし字」を解読するポイントについて学び、続いて出されたクイズに子どもたちは目を輝かせながら挑んでいました。
最後に、自然界からたくさんの資料を集めて、過去の気候・環境の変化を解明する「理系の研究」と、昔の人が残した資料から、過去の社会の変化を解明する「文系の研究」を合わせて、気候や環境が変化した時に、社会がどのように変化したかを調べ、どのような社会であれば、気候や環境の変化に適応できるのか(できないのか)を考えることを、気候適応史プロジェクトめざしていると鎌谷助教が解説し、あっと言う間の2時間の講座は終了しました。
参加者からは、「重い水と軽い水があるなんて知らなかった」、「もっとくずし字クイズをしたかった」などの感想が寄せられました。みなさん、お疲れ様でした。
■当日の様子


参加者に語りかける鎌谷助教

年輪を数える参加者

本物の杉円盤に見入る参加者