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プレシンポジウム 第二ステージ 報告

 

 総合地球環境学研究所は2005年10月18日から20日まで、ぱるるプラザ京都において「地球研国際プレシンポジウム」(第2ステージ)を開催した。中国をフィールド調査の対象とするオアシスプロジェクト、トルコを対象とする乾燥地農業プロジェクト、タイ、韓国、フィリピンを対象とする地下環境プロジェクト、マレーシアを対象とする森林利用プロジェクトおよび日本列島を対象とする景観プロジェクトが3日間にわたる並行セッションを行い、2日目午後は「気候変動の中での人の歴史」「人と水とのより良い関係への挑戦」と題して合同セッションを行った。6月の第1ステージとの参加者は合わせて313三名(うち13ヵ国109名の海外研究者を含む)を数え、気象学、民族学、農学、氷河学、歴史学、哲学、医学、経済学、森林生態学、ジャーナリズムなど各分野の研究者を国内外から迎えて、熱心な討論が展開された。日高所長は歓迎挨拶の中で「本シンポジウムでも議論されているように水問題は中国、インド、トルコの例のみならず世界中各地で起きている。それは『水のないところから水を引いてきて利用する』という人間の知恵がここに至り、悲観論的に考えざるを得ないほどの深刻さになってきていることを示している。地球研ではこれをしっかり受け止め、まさに画期的かつ際だったアイデアを出していきたいと考えている。」と強調した。
 このプレシンポジウムを足場に来年の11月には本格的な国際シンポジウムを開催し、研究成果を世界に向けて発信するための準備を行っている。

 

会場写真


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