地球研オープンハウス2012

地球犬と行く!世界一周の旅 ~エリアケイパビリティープロジェクト編~

地球研オス

あれは網かな?きれいな色だなー。

網に重りをつけるようす

そうだね。買ってきた網に重りをつけているところだよ。網も重りも町で買ってくるんだけど、ばらばらに買ってくるから、漁に使えるように重りをつけていってるんだ。

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地球研メス

こっちは船の修理中ですか?

船を修理するようす

そうだね。板を張り替えて、水が入って来ないように隙間にワタを入れていくんだ。船をきちんと手入れしないとバチがあたると言われているよ。

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地球研オス

バチ?

ここではみんな漁をして生きているよね。だから船は人びとにとってとても大切なもので、船の舳先にはメーヤーナーンと呼ばれる女性の精霊が宿っているとされているんだ。この精霊は、漁の安全や魚がたくさん採れるかどうかを司る存在として、信仰を集めてきたんだよ。精霊の機嫌を損ねたら、魚がとれなくなったり、安全に漁ができなくなったりするとみんな考えた。だからそうならないように、船をきちんと手入れしたり、船に対して、してはいけないとされている色々な決まりがあるんだよ。

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船

地球研メス

へ~、なんだかむずかしそう…

決まりっていうと難しそうだけど、彼らにとってはそれをきちんと守ることで、船の精霊が安全な漁や豊漁を約束してくれると信じることができるんだ。漁には危険がともなうし、魚はいつもたくさんとれるとは限らない。そんな不安定さの中では、船の精霊への信仰は、漁に生きる人たちの心の支えになっているんだよ。

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地球研二匹

なるほど~!

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