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第30回 「人と自然:環境思想セミナー」

農業が環境を破壊するとき―ユーラシア農耕史と環境」プロジェクト(略称:里プロジェクト)では、第30回「人と自然:環境思想セミナー」を下記の通り開催いたします。

  ふるってご参加ください。

詳細チラシはこちら (PDF)です。

テーマ vol.30 「自作について」
話し手 : 石上純也 (建築家)
聞き手 : 鞍田崇 (総合地球環境学研究所上級研究員)
日    時 2010年5月21日(金) 15:00〜17:00 (受付:14:00より)
場    所 総合地球環境学研究所 講演室 ( アクセス)
備  考 申込不要/聴講無料

■概要
「環境を建築と同じスケールで考えてみる。自然環境を、建築からかけ離れた遠いものとしてとらえるのではなく、それらを建築と近いものとして区別なく同時にデザインする方法を模索したい。そのような考え方でデザインすることは、自然と人工というような比較のなかで成り立つ相対的な価値観を超えて、環境と建築が共通してもつ本質的な部分になにか近づいていくようなものになる気がしている。そういうことか ら現われてくる、とてもあいまいでやわらかな空間が、建築とそれ以外のものとを気づかないうちに、いつの間にかつなげていく。」――石上純也
建築には非建築空間がつねにつきまとう。建築家の石上純也さんは、それらを相反的な仕方ではなく、差異を無視するのでもなく、ゆるやかに連続するものとして提示し、とりわけ環境と建築の関係性について示唆的な作品を手がけてこられました。植物との関わりにスポットを当てて話題となったヴェネチア・ビエンナーレ出品作をはじめ、彼の作品を手がかりに、環境と建築の新しい可能性を探るのが、今回のねらい。現代の都市空間の中で「環境」「自然」はそもそも何を意味するのか、それらを考慮することでどんな新しい可能性が生まれてくるのか―具体的に考えていきます。
■講師プロフィール
石上純也 ISHIGAMI Junya
1974年生まれ。2000年東京藝術大学大学院美術研究科建築科修士課程修了。2000-20004年妹島和世建築設計事務所勤務。2004年石上純也建築設計事務所設立。2008年第11回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展にて日本館で個展。2009年日本建築学会賞作品賞(神奈川工科大学KAIT工房)を受賞。2005年キリンアートプロジェクトで「table」、2007年東京都現代美術館「Space for Your Future」展で「四角いふうせん」を出品。著書に『ちいさな図版のまとまりから建築について考えたこと』など。
■アクセス
  • 京都市営地下鉄烏丸線「国際会館駅」バスターミナル2番乗り場から、京都バス40系統(京都産業大学ゆき)もしくは50系統(市原ゆき)にて「地球研前」下車スグ(所要時間:約10分)。
  • 叡山電車「京都精華大前」もしくは「二軒茶屋」下車、徒歩10分。
  • 駐車場に限りがありますので、自家用車のご利用はご遠慮ください。
■「人と自然:環境思想セミナー」について
情報化、都市化が進む現代社会では、自然との関わりはもちろん、そもそも自然を感受する感性そのものが失われかねません。それと連動してのことでしょうか、便利になればなるほど、日々の暮らしからはリアリティが希薄になっていくような気すらします。
そんな中、さまざまなジャンルで、新しいまなざしをもって自然からの触発をベースとして活躍する人たちがいます。そんな方々の現在進行形の「思い」を手がかりに、いま求められている自然との関わりの姿を探っていくのが、このセミナーの目的です。わたしたちが特に注目しているのは、日常と感性の力です。日々の生活の中で素朴に感じていることという視点を共有しながら、参加者のみなさんといっしょに等身大の環境問題の意味を吟味していきたいと考えています。
■次回予告
vol.31 「tasete 0 味わいの零度」
2010.06.16. wed. 講師 : 諏訪綾子氏 (フード・クリエイション主宰)
【お問い合わせ先】
鞍田 崇(地球研・上級研究員、環境思想セミナー担当)
〒603-8047  京都市北区上賀茂本山457-4
総合地球環境学研究所
TEL:075-707-2382  FAX:075-707-2508
Email:
人と自然:環境思想セミナーのホームページ

 

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