2025.11.06
公募
2026(令和8)年度 総合地球環境学研究所 超学際探索研究の公募について
2026(令和8)年度 総合地球環境学研究所 超学際探索研究 公募要領
総合地球環境学研究所では、2026(令和8)年度に開始する超学際探索研究の公募を実施します。
本公募はこれまで実施していた「研究プロジェクト」につながる「予備研究」の公募とは異なります。
応募をご検討されている方は、本公募要領(PDF)及び「IV Q&A」を必ずお読みいただくとともに、III-7に記載の公募説明会に必ずご参加ください。
なお、次回の「研究プロジェクト」につながる「予備研究」公募は2027(令和9)年度開始分として来年度募集する予定です。
I 総合地球環境学研究所のビジョンとミッション
総合地球環境学研究所(以下「地球研」といいます。)は、2001(平成13)年に創設された地球環境学の総合的研究を推進する大学共同利用機関です。
地球研は設立当初から「地球環境問題の根源はことばの最も広い意味における人間の『文化』の問題である」と位置づけ、文理融合を中心とした「学際研究」に加え、研究者と社会の直接の連携に根ざした「超学際研究*」を特色とする、多様な研究プロジェクトを通して、課題解決型の研究に取り組んできました。
*超学際研究とは、研究者のコミュニティが、研究者以外の社会の様々な関係者(ステークホルダー)と連携・協働して、新たな価値の創出を行う研究を指し、ステークホルダーの特定から、協働のための企画作り、共同研究の実施、研究成果の発信や社会での実装まで、さまざまな過程から成ります。
地球研は現在、下記のようなビジョンとミッションを掲げ、地球環境問題の解決への貢献を目指した研究活動を進めています。
【ビジョン】
地域から地球スケールでの人と自然の関係のあるべき姿を描き、平等かつ公平で未来可能な地球社会の実現を目指します。
【ミッション】
大学共同利用機関として、大学単独ではできない研究基盤の提供を通して、人文学・社会科学・自然科学の文理融合による学際研究に加え、社会と連携・協働した超学際研究により、人と自然の相互作用環の根源的かつ包括的理解と地球環境問題の解決に向けた実践を目指す「総合地球環境学」を先導します。
地球研では、上記ビジョンとミッションの達成に向けた研究活動の総合的な展開を図るため、多様な研究活動を既存の学問分野や領域を超えて束ねるプログラムの下で、複数の研究プロジェクト(最大5年)や、その準備研究であるインキュベーション研究・予備研究(通常各1年)をつなぐ「プログラム-プロジェクト制」により研究を実施しています。この「研究プロジェクト」へつながる「準備研究」の公募は今年度行わず、次回は2026(令和8)年度に募集します。今年度は新たに、次項に示す「超学際探索研究」の公募を行います。
II 超学際探索研究について
地球研では新たに、地球環境問題の課題解決に資する小規模・短期間の研究実施を可能とする「超学際探索研究」を募集します。選考基準に沿った研究提案であれば、テーマに制限はありません。超学際研究の方法論に関する研究でも、地球環境問題につながるものであれば対象となります。また、応募者の超学際研究の経験は問いません。
研究期間中は地球研の共同研究員またはそれに準じた立場で、地球研が主催するセミナー等への参加や、地球研のプログラム・研究プロジェクト等との連携、施設・研究者ネットワーク等の利用が可能です。
終了時には、指定様式の報告書の提出を成果として求めます。成果発表(論文投稿、書籍出版等)を翌年度に行う場合は経費支援が可能な場合があります。
採択された場合、地球研の下記3名の特任教授が、学際・超学際研究の経験に基づき、研究に関する助言等の伴走支援を行います。伴走支援にかかる経費は一定の範囲内で地球研が負担します。
伴走支援を行う特任教授
・松田 素二 特任教授(researchmap URL)
・荘林 幹太郎 特任教授(researchmap URL)
・谷口 真人 特任教授(researchmap URL)
【選考基準】
1) 地球環境問題を学際・超学際研究として具体的に扱っていること
2) 提案内容に関連した既存の研究・活動のレビューを踏まえた上で、独創性を有すること
3) 社会的状況を踏まえた上で社会変容への貢献の可能性が提示されていること
4) 予算規模と配分が適切であること
【採択件数】
10件程度を予定しています。
III 公募の手続きについて
1.提出書類
・超学際探索研究申請書(word / PDF)
・申請者履歴書(word / PDF)
2.提出期限
2026年1月14日(水) 10時必着(日本時間)
・応募時の電子メールの件名は「【2026年度探索研究公募】所属組織名・氏名」としてください。
・電子メール受信後に受領確認のメールを返送しますが、万一、1月15日(木)13時までに受信確認メールが届かない場合は、お問い合わせ願います。
3.提出先
(電子メール) opencall[at]chikyu.ac.jp
[at]を@に変換してください。
(郵送又は持参)〒603-8047 京都市北区上賀茂本山457-4
総合地球環境学研究所 管理部研究支援課研究企画係
4.申請資格
1) 大学等研究機関の教員、研究員、学振特別研究員等
2) その他、大学等研究機関以外でも活動実績を所長が認めた者
5.研究期間
2026年(令和8)4月1日~2027(令和9)年3月31日
6.所要経費
1件あたりの研究費は上限50万円です。
研究に必要な経費を積み上げ、上限額以下で申請してください。
人間文化機構と地球研の規則等に基づく予算使用が求められます。雇用や単価10万円以上の物品は購入できません。
経費の管理は地球研で行い、申請者の所属機関に予算配分できません。
7. 公募説明会
研究内容の説明を行いますので、応募をご検討の方は必ずご出席いただきますようお願いいたします。参加希望の方に詳細をお知らせしますので、所属と氏名を明記のうえ、研究支援課研究企画係のメールアドレス(opencall[at]chikyu.ac.jp)までご連絡ください。
【第1日程】:2025(令和7)年12月3日(水)10:00-11:00
【第2日程】:2025(令和7)年12月17日(水)16:00-17:00
※両日程ともに内容は同一です。この日時でご都合がつかない場合は、個別に対応いたしますのでお問合せください
8. 公募後のスケジュール(現在における予定であり、変更が生じる場合もあります。)
| 公募説明会 | 2025(令和7)年12月3日(水)10:00-11:00 2025(令和7)年12月17日(水)16:00-17:00 |
| 書類締切 | 2026(令和8)年1月14日(水) |
| 書類審査結果通知 | 2026(令和8)年1月下旬 |
| 発表審査(オンライン)※1 | 2026(令和8)年2月17日(火) (予備日※2)2026(令和8)年2月18日(水) |
| 研究開始 | 2026(令和8)年4月1日(水) |
| 探索研究ワークショップ※3 | 2026(令和8)年5月 |
| 研究審査・報告会での発表と意見交換※3 | 2026(令和8)年11月 |
| 研究成果報告会※3 | 2027(令和9)年3月 |
※1 書類審査を通過した提案で、必要とされた場合は発表審査を行います。
※2 予備日とは、応募多数等の理由により当初予定日に審査を終了できない場合等のための振替日等のことです。申請者が指定するという趣旨のものではありません。
※3 「探索研究ワークショップ」、「研究審査・報告会での発表と意見交換」、「研究成果報告会」に参加するための国内旅費は地球研が負担する予定です。
9. 審査と採択後の流れ
書類により審査を行います。必要と判断された場合には、発表を求める場合があります。
10. 留意事項
・提出書類と、発表審査での使用言語は日本語または英語とします。
・海外在住者の応募も可能です。
・地球研の研究プロジェクト(FR)等の共同研究員からの応募や参画も可能です。
IV Q&A
Q1 超学際探索研究を実施することで、次回の地球研のプロジェクト提案に有利になることはあるか。
A1 超学際探索研究は研究プロジェクト提案の枠組みと異なるため、プロジェクト審査に有利になることはありません。
Q2 研究テーマを、地球研の第4期のプログラムミッションと関係付ける必要はあるか。
A2 第4期のプログラム-プロジェクト制とは別の枠組みですので、関連している必要はありません。
Q3 研究テーマは、伴走支援を行う3名の特任教授の専門分野と異なっていても問題ないか。
A3 問題ありません。
Q4 選考基準1)に、「地球環境問題を学際・超学際研究として具体的に扱っていること」とあるが、最初から超学際研究を実施する必要があるか。それとも、研究の最後に超学際研究に到達できれば良いのか。
A4 どちらでもけっこうですが、超学際研究として適切な研究テーマと方法である必要があります。
Q5 公募要領に、「応募者の超学際研究の経験は問いません」とあるが、経験が全くなくても良いか。
A5 選考は公募要領に記載の選考基準に沿って行いますが、過去の超学際研究の経験は問いません。これまで超学際研究になじみのなかった方の提案も歓迎します。
お問い合わせ先
管理部研究支援課研究企画係
Tel:075-707-2148
E-mail:opencall[at]chikyu.ac.jp
[at]を@に変換してください。