秋道智彌氏(地球研名誉教授・山梨県立富士山世界遺産センター所長)が、著書『サンゴ礁に生きる海人ー琉球の海の民族生態学』(榕樹書林)の研究功績を認められ、第44回伊波普猷賞を受賞しました。同賞は、沖縄学の父といわれた伊波普猷の業績を顕彰し、故人に続く郷土の文化振興と学術の発展に寄与すると認められる研究や著書に贈られるものです。著書では、1970年代からの沖縄のフィールドワーク研究とさまざまな歴史資料を統合し、サンゴの海にいきるウミンチュ(海人)の世界を、沖縄とつながる東南アジア・オセアニアの海人を見据えながら紹介し、ウミンチュの生きざまとその知恵を未来に伝えるべきと提言しています。授賞式は、2017年2月13日に那覇市内にて開催されました。