第161回地球研セミナー
山間部の持続可能な開発に向けたローカルフードの生産・販売促進:タイ北部のコーヒー栽培の事例
- 開催日時
- 2018年7月25日(水)14:00 - 15:30
- 場 所
- 総合地球環境学研究所 セミナー室3・4(⇒ アクセス)
- 講 演 者
- Sittidaj Pongkijvorasin
(フェローシップ外国人研究員/Associate Professor, Faculty of Economics, Chulalongkorn University)
- 要 旨
- 農村開発の政策策定や研究では、食べものやものに付加価値を与えることを重視して、多くの地域で取り組まれてきた。「ローカル」な食べものの生産・販売は、その一例と言える。近年、コーヒーの消費増加、また森林保全における可能性の観点から、タイの山間部ではコーヒーが代替作物として栽培されるようになってきた。「ローカル」なコーヒーの栽培は、コーヒーに付加価値を与え、山間部に住む農民の生活向上につながると考えられている。ローカルフードと言えば、その地域の特産品であることが多いが、タイの山間部でコーヒー栽培が始まったのは最近である。今回のセミナーでは、(1)タイ北部の山間部における農業と森林破壊の現状、(2)タイ国内におけるコーヒーの生産と消費、(3)コーヒー栽培が農民の暮らしにもたらす影響、(4)タイ北部ナーン県産ローカルコーヒーに対する消費者嗜好、について発表し、その含意と教訓について議論を展開する。
- 連絡担当者
- FEASTプロジェクト 小林 優子
