- 開催日時
- 2017年11月1日(水)13:00 - 18:00
- 場 所
- 総合地球環境学研究所 講演室(⇒アクセス)
- 言 語
- 英語
- 企 画
- 石井励一郎(地球研)・谷内茂雄(京大生態研)・中静透(地球研)
- 主 催
- 総合地球環境学研究所
- 共 催
- 京都大学生態学研究センター
- 連絡担当者
- 連携ネットワーク部門 乙川
- 13:00 - 13:10
- 13:10 - 13:50
- 13:50 - 14:20
- 14:20 - 14:50
- 14:50 - 15:00
- 15:00 - 15:30
- 15:30 - 16:00
- 16:00 - 16:30
- 16:30 - 17:00
- 17:00 - 17:10
- 17:10 - 17:50
- 17:50 - 18:00
- 開催趣旨
生物多様性・生態系サービスの地球規模での劣化減少は、地球研でも多くのプロジェクトが取り組んできた重大な地球環境問題です。本ワークショップでは、この問題に関連して進められてきた様々な地域の生態系での最新の研究を紹介し、今後ますます重要になる、地域から地球規模まで幅広い空間スケールにまたがる生物多様性・生態系サービスの持続的管理の問題について議論をします。
話題提供者は、理論生態学とDIVERSITAS議長などを通じて生物多様性と生態系の問題に取り組んでこられたMichel Loreau氏(招待)、生態学を基盤に多様な方法とフィールドで研究にとりくんでこられた皆さんです。
生態系・生物多様性の現状やメカニズムをどういう方法で把握するか?また、社会の文脈の中でどういう方法で持続的な管理につなげればよいか?について、多様な時間空間スケールとステークホルダーに留意しながら、自由に意見交換したいと思います。
- 地球研と生態学
地球研では、これまで多くの生態学者が、生態系と生物多様性に関連する地球環境問題に対して6つのプロジェクトに参画しながらとりくんできました。科学・学問としての生態学は、生物多様性と生態系に関する知見や視点はもちろん、人間社会も含めた環境変動の観測や分析にその研究手法を拡張させ、多分野の研究者との共同研究をつうじて地球環境学研究に貢献してきたということができます。
このワークショプでは、生物多様性・生態系を対象としたこれまでの地球研プロジェクトの取り組みと成果も多く取り上げながら、今後より広い地球環境学の課題に対して、生態学や生態系科学は他の学問分野と連携しどのように貢献できるかについて議論する機会にもなります。 これまで生態学に馴染みのなかった方にも、この分野について理解を深めていただくよい機会になるかと思います。
みなさん、ふるってご参加、ご議論ください。
++プログラム++
Opening address
Prof. Michel Loreau (Invited)
“Linking biodiversity, ecosystems, and people across scales: challenges for ecology and sustainability”
中静透「生物多様性データを用いた生態系サービスの広域アセスメント」
Regional assessment on ecosystem services by using biodiversity data
北山兼弘「熱帯降雨林の持続的管理」
(熱帯林樹木群集の組成を指標とした健全な生態系の識別手法の適用)
休憩
酒井章子「ボルネオのもう一つの熱帯林:村落の森林の50年の変遷」
石井励一郎「野外調査に基づくモンゴル草原の人間と植生の相互作用モデル」
Vegetation-Human interaction models based on field observation in Mongolia
陀安一郎「生態学と環境学においての多元素同位体の利用」
Use of multi-elemental isotopes in ecological and environmental research
源 利文「環境DNAを用いた生物分布調査法の開発」
Development of distribution survey method for macro-organisms using environmental DNA
休憩
コメントおよび意見交換
Closing address