- 日 時
- 2019年3月16日(土)
(1)12:00 - 13:00、(2)13:30 - 14:30、(3)15:00 - 16:00 - 場 所
- 日本科学未来館 5階 コ・スタジオ(⇒ アクセス)
- 主 催
- 日本科学未来館
- 共 催
- 総合地球環境学研究所
- 対 象
- 小学4年生以上
※イベントの様子を撮影した写真を広報などの目的で使用する場合があります。予め、ご了承ください。 - 定 員
- 各回40名程度(満席の場合は立ち見スペースをご案内します。)
- 参加費
- 入館料のみ
- 参加方法
- 事前申し込み不要。 直接会場にお越し下さい。
- お問い合わせ
- 総合地球環境学研究所 金 セッピョル
- (1)12:00~13:00 「土と暮らす」 三村 豊
- (2)13:30~14:30「屋上の木箱」 真貝 理香、Maximilian SPIEGELBERG
- (3)15:00~16:00「静かな大波」 小林 舞、金 セッピョル
- ●「土と暮らす」
- ●「屋上の木箱」
- ●「静かな大波」
陶芸やミツバチの飼育、ブータンの食事事情に関する映像を観ながら、研究者とともに自然とのつきあい方を考えるイベントです。
みなさんは「持続可能な社会」という言葉を聞いたことがありますか? 「自然環境を保全し、将来の世代(私たちの子孫の世代)が必要なものを壊すことなく、現在の私たちの欲求を満たす社会」のことです。しかし「自然環境の保全」とは具体的に何を守ることでしょう? 「将来の世代が必要なもの」とはいったい何でしょうか?遠く離れたことのように感じてしまうこれらの概念を、身近なところにある素材から考えていきます。
このイベントでは、各回1本の映像鑑賞と、それに続く研究者トークがセットになっています。
++プログラム++
ある陶芸家が、自然と向き合いながら土選びをしています。土がわれわれに働きかける「ことば」を感じる必要があるためです。人間の「こうしたい」という思いと、自然(土)が持つ「こうなりたい」という意思が交わる場面を通して、自然との付き合い方を考えます。
近年、都市部でミツバチを育てて蜂蜜を採る「都市養蜂」や、趣味の養蜂を始める人が各地で増えています。ミツバチを切り口にすると、まわりの環境を新たな視点で見ることができます。京都の中心部でニホンミツバチを飼育している事例を通して、あらためて都市の緑と景観を見つめ直し、人間と自然の持続可能な関係について考えます。
日本の食卓の風景は50年前の食事と比べて大きく変化しました。その変化は今、私たちにとって幸せなものなのでしょうか?
現在、環境や流通の大きな変化により、食卓の風景が変わりつつあるブータンをとりあげながら、近代化の中にある人々の心情の変化に迫ります。
研究者たちは、それぞれの映像に含まれるどのような場面に「持続可能性」を感じているのでしょうか? イベントを通して、自分自身にとっての「持続可能性」を探りませんか?
■研究者プロフィール
三村 豊
(総合地球環境学研究所 研究員)
建築・都市史が専門。地域社会における風土性の概念化や記憶の掘り起こしについて地域住民やアーティストと協働して行うなど、都市や農村の中の「隠された智恵」を明らかにする研究をしている。
真貝 理香
(総合地球環境学研究所 外来研究員)
考古学・民俗学が専門。現在は山間地域の伝統的食文化・生業の調査に当たる一方、養蜂家へのインタビューを行っている。
Maximilian SPIEGELBERG(マキシミリアン スピーゲルバーグ)
(総合地球環境学研究所 研究員)
ドイツ出身。オーガニックファーマーズ・マーケット、都市園芸や都市養蜂に関して、学際的・超学際的手法を応用した研究を行っている。
金 セッピョル
(総合地球環境学研究所 特任助教)
文化人類学が専門。現代の葬送儀礼の変化と死生観について研究している。
小林 舞
(総合地球環境学研究所 研究員)
環境社会学、農村社会学が専門。これまで日本で無農薬・無化学肥料の農業を実践している新規参入者やブータンでの有機農業の取り組みについての研究を行った。2016年4月より、食の消費文化の変化について、ブータンでの調査を行っている。
■企画・ファシリテーション
高橋 尚也、小熊 みどり、漆畑 文哉(日本科学未来館 科学コミュニケーター)