
食はどのように語られ記憶されるのだろうか? 生活世界の食についてみたとき、記憶と食の主体性の問題があらわれる。彼/彼女の中に、どのように過去の食の記憶が残るかは、今、現在の食の彼/彼女の食のあり方に結びつく。百年後においてすら、100才の翁は、子どもの頃に食べたものを生き生きと、ありありと思いだす。沖縄と京都におけるフィールドワークにもとづき、このインスタレーションは、100歳の翁と3歳の少女の食の風景を描き出し、今後の議論のきっかけを作るものである。
- 日 時
- 2018年5月11日(金)- 18日(金)10:00 - 16:30
※土日休館、最終日は2:30まで - 場 所
- 総合地球環境学研究所 展示ホール (⇒アクセス)
- 主 催
- 総合地球環境学研究所 「持続可能な食の消費と生産を実現するライフワールドの構築(FESATプロジェクト)」
平成29年度人間文化研究機構「博物館・展示を活用した最先端研究の可視化・高度化事業」 - 申し込み
- 不要
- 使用言語
- 日本語(英語字幕付き)
- 問い合わせ
- 寺田匡宏
- 展示予定映像
- 「100翁・深福さん百年の食語り」(DVDカラー、7分)
- 「深福さんの100才農園(シークワーサー農園)」(カラーDVD、5分)
- 「たまちゃんの3才ごはん」(DVDカラー、20分)
- 「母の味、娘の味――たまちゃん母娘三世代のごはん語り」(DVDカラー、11分)
- インスタレーション・映像制作者
寺田匡宏(てらだまさひろ)
総合地球環境学研究所客員准教授。歴史学、メタヒストリー、記憶表現論。歴史/記憶と環境の関係について研究。映像作品に『Die Kindheit in Kobe神戸の幼年時代』(カラーDVD、2005年)、『シャンティニケタンへの道』(カラーDVD、2016年)ほか。著書に『カタストロフと時間――記憶/語りと歴史の生成』(京都大学学術出版会、2018年)、『人は火山に何を見るのか――環境と歴史/記憶』(昭和堂、2016年)ほか。
- 開催記録


