2017年12月22日(金)に「第7回 同位体環境学シンポジウム」が地球研にて開催され、137名の方が参加されました。本シンポジウムは、同位体をキーワードとした学際的な交流を目指し、同位体環境学の共同研究促進をはかる目的で、2011年以来毎年行われています。特にポスター発表を主体とすることで若手次世代研究者の交流をはかり、「同位体環境学共同研究」を行う方々のネットワークをさらに広げることができれば存外の喜びです。
「同位体環境学共同研究」とは、地球研が所有する各種同位体分析機器を活用した地球環境学に関する学際的な共同研究のことです。全国の大学や研究所など多様な機関に属し、地球環境学に関する幅広い学問領域の研究をされている方々が参加しています。
シンポジウムは、安成哲三所長による挨拶から始まり、陀安一郎教授から「地球研における同位体環境学共同研究」と題して発表がありました。その後、一人あたり2分のポスター口頭発表に続き、千葉仁教授(岡山大学理学部地球科学科)、杉本亮准教授(福井県立大学海洋生物資源学部)、Carol Kendall博士(U.S. Geological Survey)の3名による基調講演がありました。 その後は67名によるポスター発表があり、活発な議論がかわされていました。
タイトル | 発表者 |
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「地球研における同位体環境学共同研究」 | 陀安一郎 (地球研) |
ポスター口頭発表 | |
「マルチアイソトープから見る中国地方への越境汚染」 | 千葉 仁 (岡山大学理学部) |
「安定・放射性同位体を用いた沿岸海域の物質循環・生物生産研究」 | 杉本 亮 (福井県立大学 海洋生物資源学部) |
Tracing nutrient sources, biogeochemical processes, and causes of various ecological problems in the San Francisco Estuary using a multi-isotope approach | Carol Kendall (U.S. Geological Survey) |
ポスターセッション | |
まとめ |
■当日の様子

会場の様子

ポスター発表の様子