- 日 時
- 2016年6月25日(土) 13:00 - 17:00
- 場 所
- 北海道大学クラーク会館 3階 大集会室
⇒アクセス ⇒大学構内案内図(PDF) - 主 催
- 総合地球環境学研究所、北海道大学工学研究院/国際連携研究教育局食水土資源グローバルステーション
- 担 当
- 地球研広報室
- 趣 旨
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毎年6月は、環境の日(6月5日、環境基本法)にちなむ環境月間です。北海道大学と総合地球環境学研究所による機関連係の取り組みの一つとして、「環境月間:北大・地球研合同セミナー」を企画しました。今回のテーマは、「環境保全と価値連鎖(バリューチェーン)」です。
衛生環境(し尿や家畜糞、廃棄物の処理など)や生態環境の保全に関わる取り組みは、これまで税金などのお金を投入して行われてきました。いわば、産みだす側ではなく消費する側のものでした。経済発展の途上にある国々では、このことは、環境保全への主体的な取り組みを妨げる根本的な要因となってきました。また、少子・高齢化(成熟社会)に向かう国々や地域でも、従来のような税金をかけて環境保全を行うことが困難になりつつあります。
全てが経済的動機に拠るものではないことを認識しつつも、『価値連鎖(バリューチェーン)の仕組みの中に環境保全を組み込むこと』は、このような状況への対応の一つと考えられます。消費する側から産みだす側への転換です。同時に、これは「ヒトVS自然」という二項対立から「ヒトも自然も」という認識や実効ある取り組みを形成することへの第一歩です。
本セミナーでは、「価値連鎖(バリューチェーン)」をめぐって、何故それに注目するのか、どのようにそれを産みだすのか、そして地域システムの中にどのように織り込み駆動するのかについて国内外の事例を紹介し、意見や経験を持ち寄り、会場に集う参加者とともに考えたいと思います。
++プログラム++
- 受付・開場 12:30 - 12:55
- 開会あいさつ 13:00 - 13:10 (10分)
- 基調講演(趣旨説明を含む) 13:10 - 13:40 (30分)
- 発表(発表20分、コメント5分、質疑応答5分)
- 発表1 13:50 - 14:20
- 発表2 14:20 - 14:50
- (休憩:14:50 - 15:00)
- 発表3 15:00 - 15:30
- 発表4 15:30 - 16:00
- 総合討論 16:05 - 16:55
- 閉会のことば 16:55 - 17:00
窪田順平(総合地球環境学研究所、副所長)
船水尚行(北海道大学工学研究院、教授)
衛生環境の向上とバリューチェーンへの注目
コメンテーター:山内太郎(北海道大学保健科学院、教授)、山本尚毅(河合塾教育イノベーション本部)
マックグリービー スティーブン(総合地球環境学研究所、准教授)
Value for what? Value for whom?:Redefining Value in Food Chains in an Age of Degrowth
(何のため、誰のためのバリュー?:非成長時代におけるフードチェーンの価値の再定義に向けて)
田中樹(総合地球環境学研究所、教授)
暮らしと生態環境保全を両立させるバリューの発想-ベトナム中部の事例から-
遠藤愛子(総合地球環境学研究所、准教授)
水・エネルギー・食料ネクサスとバリューチェーン:大分県別府の事例
石川智士(総合地球環境学研究所、教授)
バリューチェーンを駆動させる地域力(エリアケイパビリティ)
司会:山内太郎(北海道大学保健科学院、教授)
船水尚行(北海道大学工学研究院、教授)