地球研地域連携セミナーは、世界や日本の各地域で共通する地球環境問題の根底を探り、解決のための方法を考えていくことを目的に、地元の大学や研究機関、行政機関などと連携して開催するセミナーです。第25回となる今回は、草津市にて下記のとおり開催いたします。
- 日 時
- 2018年12月2日(日)13:30 - 16:40
- 会 場
- 滋賀県立琵琶湖博物館 ホール(⇒アクセス)
(〒525-0001 滋賀県草津市下物町1091) - 主 催
- 総合地球環境学研究所
- 共 催
- 滋賀県立琵琶湖博物館、滋賀県、
滋賀県世代をつなぐ農村まるごと保全推進協議会 - テーマ
- 地域のにぎわいと湖国の未来 魚のゆりかご水田~5つの恵み~
- 概 要
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広大なびわ湖を取りまく水郷では、人と自然の共生の営みが育まれてきました。田植えの季節、魚たちは湖から産卵に訪れ、田んぼは人と生きもののにぎわいであふれていました。びわ湖の固有種・ニゴロブナとお米からつくられる「ふなずし」は、湖と大地の恵みがおりなす湖国の伝統的な食文化として、今日まで受け継がれてきました。湖辺で進められた農業の近代化は、農業者の負担を減らし、生産性を向上しました。
しかし、その一方で、かけがえのない恵みが水郷から失われつつあることに心配の声も聞こえてきます。
本セミナーでは、湖と田んぼをつなぐ「魚のゆりかご水田」の取り組み、そして、湖を回遊するニゴロブナの母田回帰(自分の生まれた田んぼに帰ってくる習性)の発見に焦点をあてながら、「魚のゆりかご水田」がもたらす5つの恵み~生きもの・環境・子ども・農業・地域への恵み~をテーマに参加者の皆さんと対話を試みます。地域のにぎわいを取りもどすために、この活動の輪を広げ、湖国の未来をつむぐアイデアについて語り合いましょう!
- 入 場
無料・申込不要
※琵琶湖博物館の展示の閲覧には別途入場料が必要です。
- 問い合わせ先
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総合地球環境学研究所 広報室
Tel:075-707-2128
〒603-8047 京都市北区上賀茂本山457番地4※平日の 8:30-17:00 にお問い合わせください。
プログラム
- 13:30 - 13:40 開催挨拶
- 13:40 - 13:45 趣旨説明
- 13:45 - 14:20 基調講演
- 14:20 - 14:35 平成30年度 田んぼ大好きふるさと農村子ども絵画コンクール 表彰式
- 14:35 - 14:50 休憩
- 14:50 - 16:10 パネルディスカッション
- 16:10 閉会
篠原 徹 琵琶湖博物館 館長
安成 哲三 総合地球環境学研究所 所長
奥田 昇 総合地球環境学研究所 准教授
「住民主体の地域ビジネスによる地域活性化」
中村 貴子 京都府立大学大学院 生命環境科学研究科 准教授
【話題提供】「ニゴロブナは生まれた田んぼに帰ってくる?!」
上原 佳敏 総合地球環境学研究所 研究員
【パネリスト】
中村 大輔 草津市立渋川小学校 教諭
大塚 光子 滋賀県生活協同組合連合会 専門委員
大久保 卓也 滋賀県立大学 環境科学部 生物資源管理学科 教授
堀 彰男 せせらぎの郷 代表
戸田 直弘 守山漁業協同組合 組合員
【コメンテーター】 奥田 昇
【コーディネーター】脇田 健一 龍谷大学 教授
※記録・広報用に写真、動画の撮影を行います。あらかじめご了承ください。
★13:00 - 16:40 サイドイベント
- ・入賞作品展示
- ・魚のゆりかご水田 ジオラマ展示
- ・田んぼのさかな展示
- ・映像展示
- ・試食会
平成30年度「田んぼ大好き ふるさと農村子ども絵画コンクール」
世界農業遺産紹介/魚のゆりかご水田紹介/栄養循環プロジェクト紹介
魚のゆりかご水田米/フナズシ