2017年1月21日、宮崎県高千穂町とともに同町にて、第18回地球研地域連携セミナー「世界農業遺産~変えなければならないものと変えてはならないもの~」を開催しました。
今回は、宮崎県と共催し、日之影町、五ヶ瀬町、諸塚村、椎葉村、宮崎大学、高千穂地区農業協同組合、一般社団法人高千穂町観光協会、高千穂町商工会、世界農業遺産高千穂郷・椎葉山地域活性化協議会のご後援をいただきました。
まず、内倉信吾氏(高千穂町町長)および安成哲三(総合地球環境学研究所所長)による挨拶があり、その後、阿部健一(総合地球環境学研究所教授)が「高千穂郷・椎葉山地域が選ばれた理由」と題して、続いて、林浩昭氏(国東半島宇佐地域世界農業遺産推進協議会会長)が「認定後の国東半島宇佐地域の取り組み」と題して、それぞれ講演を行いました。
その後、地元の旭ヶ丘保育園21名の園児による「園児神楽」をはさみ、会場が和やかな雰囲気に包まれたのちは、宮崎県立高千穂高等学校の高校生による「高千穂高校生が考える世界農業遺産」と題した発表が行われました。
阿部健一、林浩昭氏がコーディネーターを務めたパネルディスカッション「私のくらしと世界農業遺産」には、佐藤公也氏(徳別当棚田を守る会代表)、坂本佐代美氏(山の学校レストラン菜膳店主)、後藤俊彦氏(高千穂神社宮司)、田邊貴紀氏(畜産農家)が参加し、それぞれの活動や取り組みを紹介しながら、世界農業遺産として認定された「高千穂郷・椎葉山地域」のなかで、高千穂町の「変えなければならないものと変えてはならないもの」、地域として何を変えなければならないのか、何を大切に残すべきなのかについて活発な議論が行われ、盛況のうちに閉幕しました。
今後も地域連携セミナーは日本中のあちこちで開催する予定です。お住まいの地域で開催された際には、是非足をお運びください!
■当日の様子
(宮崎日日新聞(1月29日12面)に掲載され、mrt宮崎放送(1月21日17時放送分)で放送されました。)
挨拶を行う内倉信吾高千穂町町長
挨拶を行う安成哲三地球研所長
講演を行う阿部健一地球研教授
講演を行う林浩昭国東半島宇佐地域世界農業遺産推進協議会会長
園児神楽の様子
パネルディスカッションの様子
高校生の発表の様子
講演に聞き入る参加者の皆さん