第34回レジリアンス研究会

「社会・生態システムの脆弱性とレジリアンス」プロジェクト(E-04 レジリアンスプロジェクト)では、下記の要領でレジリアンスセミナーを行います。今回のセミナーではザンビアの「国民食」であるメイズの単作が脆弱な側面を持つことから進められている「食用作物多様化支援プロジェクト(FoDis)」の成果について、JICAアドバイザーとしてプロジェクトに関わってこられた鈴木篤志氏をお招きし、お話していただきます。

みなさまのご参加をお待ちしております。

日  時: 2011年7月25日(月)16:00-17:00
場  所: 総合地球環境学研究所 セミナー室1・2 (矢印アクセス
タイトル: ザンビアにおける作物多様化の進展と作物支援プロジェクトの成果
講演者: 鈴木篤志 A&Mコンサルタント(有)
使用言語: 日本語
【要 旨】
ザンビアでは、他のアフリカの多くの国がそうであったように、ヨーロッパ植民時代に持ち込まれたメイズ(ホワイトトウモロコシ)が伝統的な穀類・作物に置きかわり、主食作物として生産、消費されるようになった。
食料作物としてメイズがもつ優位性は確かに認められるものの、極端に単一作物に偏った農業生産体系と食習慣は、ザンビアが定期的に食料不足に見舞われる大きな原因となってきた。
1964年の独立以来、独立政府が多くの補助金を注ぎ込み、メイズの生産を奨励したことで、メイズに偏重した農業生産が助長されたが、1990年代初めの経済自由化以降、こうした政府補助が減少したことで、農民がメイズ以外の作物生産に取り組む多様化が進展した。
本発表では、当国における作物多様化の進展状況と、報告者が2006年10月から取り組んできた食用作物多様化支援プロジェクトの概要・成果について紹介する。
【問合せ】
伊藤千尋
(総合地球環境学研究所プロジェクト研究推進支援員)

総合地球環境学研究所
〒603-8047
京都市北区上賀茂本山457番地4
TEL:075-707-2185
FAX:075-707-2506
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