こんにちは。

わ~、かわいい衣装だね♪あななたちサハに住んでる人?

そうよ。これはサハ人の民族衣装なの。

日本人によく似た顔をしているでしょ。サハ人はロシア人と並んでサハ共和国で一番多い民族なんだけど、サハ共和国にはほかにも、100以上の民族が住んでいるのよ。

100以上?!すごいね。

ところでお姉さん、実は私たちお腹もぺこぺこなんです。どっかにおいしいレストランないですか?

レストランはないけど、川辺や湖に行けば魚が捕れるわ。

自分たちで捕るんですか?

そうよ。農村に住む先住民族はトナカイの牧畜や、馬・牛の飼育、漁労、狩猟などを生業としていて、肉や魚をたくさん食べるのよ。17世紀頃にロシア人がヨーロッパロシアから進出してきた際に、パンや野菜を持ち込んで以降、それらも食べるようになったのよ。

だんだん食文化も変わっていくんですね。

あーお腹へったなぁ・・・。ひたすら歩いているけど、この国の交通事情ってどうなっているんですか?

サハ共和国は全土が永久凍土といって、表土の下は氷になっているから道路を作るのが難しいのよ。冬になれば、凍った河川や湖を利用した「冬道路」が重要な交通路として使われているのよ。–40℃にもなって、川や湖の表面が固く凍るので、整備すればトラックも走ることができる立派な道路になるのよ。

それなら色んな所に行けるね。

夏では行けないような僻地の村でも冬道路を使って、便利に町と行き来できるのよ。だから、町でしか買えない小麦粉や砂糖は、冬の間に1年分まとめて村に運ぶの。

あっ!魚だ!


▲ レナ川で漁をする人々

たくさん捕るんですね~。

そうね。ここではなるべく移動しなくても生きていけるように、魚のほか肉、ベリーなどの食べ物を、家族単位で備蓄しているのよ。

 

▲ サケ科の魚に切り込みを入れ、
    干して保存する
▲ 地下貯蔵庫に備蓄されている大量の食べ物

なるほど。生きる知恵ですね。