地球犬と行く!世界一周の旅 ~エコネプロジェクト編 その2~
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みんな棒で地面を突っついてますね。あれは何をしているんですか? |
棒で地面に穴をあけて、その中に陸稲の種を蒔いていくのよ。 |
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へ~。木が焼けてなくなってるから種も蒔きやすそう。でもなんでわざわざ火で焼き払うんですか? |
このあたりの土はやせていて、栄養が不足しているの。木が焼けるとその灰が肥料になるから、その栄養をうまく利用して作物を育てるのよ。 |
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なるほど。木が邪魔だからって理由じゃないんですね。でも火をつけるとき、下手したら森全部が燃えちゃうんじゃないんですか? |
そこはうまくできていて、森全部が燃えないようになっているの。基本的に焼畑を行う土地は場所が決まっていて、数年から10年位前に焼畑をした場所のことが多く、生えている木も若い木が多いの。大きな木が多くて開墾が難しい原生林とはちがって、そういった若い木の森は切りやすいから、あらかじめ切って、そのまま放置しておいて乾燥させるのよ。そうしたら、火をつけた時に、切り倒して乾燥させた木だけが焼けて、周りの切られていない湿った木の森には火が広がっていかないのよ。 |
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じゃあ焼畑って、ジャングルを見境なしに焼いて畑を広げるわけじゃないんですね。 |
そうよ。できた作物はみんなで収穫します。収穫したら食べられるように脱穀していきます。焼畑ではお米以外に野菜も作るのよ。 |
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収穫の様子
収穫作業を手伝う子どもたち
脱穀の様子
それ以外にも焼畑にはメリットがあるのよ。 |
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メリット? |
焼畑では、焼いたあと1年しか稲を栽培しないから、雑草や害虫の発生を比較的少なく抑えることができます。木の灰から得られる栄養分のことも併せて考えると、焼き畑は、土壌に養分が少ない熱帯林で穀物を育てるのに適した農業システムといえるのよ。 |
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へ~、すごい! |
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あっ、起きてきた…(笑) |
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