地球研オープンハウス2012

地球犬と行く!世界一周の旅 ~水土の知プロジェクト編~

地球研メス

水をひきこむために大昔からすごく知恵を絞っていたんですね。ところで、引きこんできた水はどうやってそれぞれの田んぼに分けるんですか?そのままだとケンカの強い人がぜんぶ自分の田んぼに先に入れちゃったりしそうだけど。

そうだね。水をだれにどう分けるかといったことは、世界的に見ても争いのもとになることが多いんだ。ここではその問題を解決するために、スバックという独特のシステムがあるんだ。

加藤プロジェクト研究推進支援員
地球研オス

システムって?水を分け方をみんなで決める組合みたいなものですか?

たしかに組合というのは間違いじゃないね。でもただの組合じゃなくて、スバックは宗教も含んだ生活自体に関わっているんだ。水をためておくダムや水の分岐ポイントなどにそれぞれ水や稲の神様を祭るお寺があったり、田んぼの作業に関連して決まった日にお祭りをしたり。水の分け方にアウィッグ・アウィッグと呼ばれる細かいルールがあって、それを破った人にペナルティを課すことで、争いがおこったり、水の分配に不公平がないようにしているんだ。

加藤プロジェクト研究推進支援員
地球研メス

へ~、よくできているんですね。

スバックにはみんなが参加して、お祭りや水の管理をとおしてお互いをむすびつけることで、誰かがわがままを言ったり勝手なことをしたりしないようなシステムになっているんだ。お互いが仲たがいせずに生きていけるように育まれた、昔からの知恵なんだよ。このスバックも1000年以上の歴史があると言われているんだ。

加藤プロジェクト研究推進支援員
地球研オス

そうなんだ、色々教えてくれてありがとうございます!ところで…ここからビーチにはどうやって行けばいいんですか?

うーん、それはちょっとわかんないなぁ…ごめんね。

渡部プロジェクト研究員
地球研二匹

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