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第2回 南アジアの生業(なりわい)研究会

総合地球環境学研究所「砂漠化をめぐる風と人と土」プロジェクトでは、下記の要領で、研究会を開催致します。皆さまのご参加をお待ちしております。

日   時: 2013年9月24日(火) 14:30~17:00
会   場: 総合地球環境学研究所 セミナー室3・4 (矢印アクセス
【プログラム】
14:30-15:30 小磯 学「南アジア型生業の成立」
15:30-15:40 質疑応答
15:40-15:50 休   憩
15:50-16:50 小磯 千尋「都市中間層の食生活の変容-インド西部の事例から」
16:50-17:00 質疑応答
【発表要旨】
小磯 学(神戸夙川学院大学観光文化学部 教授)
「南アジア型生業の成立」

ウシに基盤を置く乳文化とコムギ+雑穀文化との融合は「南アジア型」生業とも呼ばれ、その端緒は前7千年紀の初期農耕村落にまで遡る。その後、地中海型気候帯とモンスーン・アジア気候帯との接点という地理的環境下で栄えたインダス文明において成立していくことになる。そして、やがてそれは、淨・不浄観に基づく極端なまでの菜食主義をも産み出して行くことになる。こうした歴史的・文化的な背景を概観する。
小磯 千尋(大阪大学外国語学部 非常勤講師)
「都市中間層の食生活の変容-インド西部の事例から」

1991年の経済自由化政策以降、インド社会はあらゆる面で急激に変容してきた。食生活も例外ではない。外食産業の隆盛やレディーメイド食品の家庭への浸透など、目を瞠るものがある。本来タブーとされていた飲酒も、国産の上質のワインの生産とともに都市中間層を中心に広まっている。また健康志向が高まり、ダイエット食品や健康食品も見られるようになった。こうした文化的基盤をも揺るがす、都市の食生活の最前線を分析する。
【お問い合せ】
遠藤 仁
(総合地球環境学研究所プロジェクト研究員)

総合地球環境学研究所
〒603-8047
京都市北区上賀茂本山457番地4
TEL:075-707-2203
FAX:075-707-2506