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図説 窒素と環境の科学 ―人と自然のつながりと持続可能な窒素利用―

人類は20世紀初期に大気中の窒素ガスからアンモニアを合成する技術を確立しました。アンモニアをスタート物質とする化学肥料や工業原料は人類に大きな恩恵を与えてきました。一方、人類が利用する窒素の多くが環境へと排出され、窒素汚染の原因となります。窒素汚染は、地球温暖化、成層圏オゾン破壊、大気汚染、水質汚染、富栄養化、および酸性化といった環境影響を通じて人の健康と生態系の健全性を脅かします。窒素利用の便益が窒素汚染の脅威をもたらすトレードオフの構図を窒素問題と呼びます。

本書は、特に環境科学や食料・資源・エネルギー利用に注目して、窒素問題を体系的にとらえる本邦初の書籍です。豊富な図表を用いた図説となっております。学生、教員、研究者をはじめ、行政職やコンサルタント、また環境問題に関心を有する方々を対象としており、高度の基礎知識がなくても読み進められるように作成しました。

刊行物情報 林 健太郎・柴田 英昭・梅澤 有 編著
発行 朝倉書店 2021年12月8日
B5版 192頁 価格4,950円(税込)
ISBN 978-4-254-18057-2
リンク 出版社HP

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