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農耕起源の人類史
学問の細分化が進んだのはいつごろからでしょうか。そうしたなかで、壮大な仮説よりも実証的で堅実な研究ばかりが要請され今日に至ります。その流れと逆行するような壮大な仮説をあつかったのが本書なのです。この「初期農耕拡散仮説」によると、農耕拡散という現象は農耕という技術だけで伝播したことはけっしてなく、かならず人類の拡散をともなっておこったのです。ベルウッド教授は、その人類の拡散を語族や遺伝子の拡散によって跡づけ、考古学的な証拠を提示しています。つまり、考古学、言語学、人類学、遺伝学などを総合して、その仮説を証明する、それが本書のテーマです。
刊行物情報 | ピーター・ベルウッド著 長田俊樹、佐藤洋一郎訳 発行所 京都大学学術出版会 2008年7月 560頁 定価5,200円 + 税 ISBN 978-4-8769-8722-1 |
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