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森林の変化と人類

森林の変化は、森林のもつさまざまな構造や生物多様性の変化を引き起こしました。特定の有用な資源の枯渇が進むと利用する樹木の種類が変化する一方、人工林の造林・経営技術が発達します。大量の人工林の出現により、そこに棲む生物は大きな影響を受けます。食物連鎖の頂点に位置するオオカミの絶滅は、里山の利用低下ともあいまって、シカ、イノシシなどの増加、農作物被害の増加などによるさらなる里山の利用低下を招きました。森林の組成や構造の変化は森林の機能や生態系サービスの変化となり、生物多様性とそれがもたらす生態系サービスの変化が、森林管理の大きな問題へつながります。このように、森林変化は人とのかかわりを抜きには語りえません。第1巻では森林の変化と人類の関わりの歴史を振り返り、本シリーズ続巻を読む上での基礎的な知識を修得します。
| 刊行物情報 | 中静 透・菊沢 喜八郎 編 発行 共立出版 2018年3月 A5判 248頁 価格3,300円+税 ISBN 978-4-320-05817-0 |
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| リンク | 出版社HP |