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現代日本における自然葬の民族誌
死は誰もそれを経験することができず、不特定多数の想像によって概念化されるという点で集合的な表象であり、文化的な範疇で捉えます。葬送儀礼は、遺体の腐敗や死者の行方などに説明を与えることで、死を認識可能なものに変換させる文化的装置といえます。
しかし近年葬送儀礼は変化しつつあります。本書では、新しい葬送儀礼を営むことで死を受け入れようとしてきた人々の、不断の試みを描いています。
NPO法人「葬送の自由をすすめる会」を中心に、日本の近代に成立した共同体と宗教を超えたところで葬送儀礼がいかに生成され、個人はどのように死と向き合っていくかを明らかにしています。
刊行物情報 | 金セッピョル 著 刀水書房 2019年3月刊 ISBN 978-4-88708-449-0 A5判 220頁 価格6,000円+税 |
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