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シリーズ 話し合い学をつくる3
これからの話し合いを考えよう
本書は、村田和代龍谷大学政策学部教授による「シリーズ 話し合い学をつくる」の第三巻となるものです。第一巻『市民参加の話し合いを考える』では、まちづくりの話し合いやサイエンスカフェ、裁判官と裁判員の模擬評議など、専門的知見を持たない市民と専門家が意見交換や意思決定をする「市民参加の話し合い」について、話し合いの場で行われる言語や相互行為に着目したミクロレベルの研究から、話し合いによる課題解決・まちづくりをめぐる話し合いの現場での実証研究や話し合い教育をめぐる研究までが論じられました。続く第二巻『話し合い研究の多様性を考える』では、多領域からの研究・実践を通して「共創」を実現するための「話し合いのモデル」と、それを基調とする「社会・制度・政策のあり方」を探求する「話し合い学」の構築がテーマに据えられました。本巻は、過去二巻における議論を踏まえつつ、あらためて話し合いの機能や可能性を考えるとともに、人口減少や超高齢化社会を迎えるこれからの日本社会にとって、話し合いがどのように貢献ができるのかについても問い直す一書です。地球研の宗田勝也研究員が第8章「多文化社会における話し合い―言葉とまなざしをめぐって」の執筆を担当し、日本語教育の課題や、多様な文化的背景を持つ人々と向き合う際に求められる姿勢を論じています。
刊行物情報 | 村田 和代 編 発行 ひつじ書房 2020年12月 A5判並製 272頁 ISBN:978-4-8234-1002-4 |
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