6月30日、地球研と京都府教育委員会は、連携して環境教育の実施や研究開発を推進するための協定を結びました。

協定書に署名後、山極壽一所長は「初等・中等教育でも現在の地球環境問題について様々に学んでもらえる機会がないかと考えてきた。京都府教育委員会の教育現場における豊富な経験を利用させていただきながら、これまでに地球研が蓄積した知識を活用できることを喜んでいる」と連携への期待を述べました。それを受け、京都府教育委員会の前川明範教育長も「最先端の研究を行っている研究所と連携することは、府内の児童生徒と教員にとって意義のある魅力的なことだと考えている。この協定を締結することにより、地球研と京都府教育委員会・学校が協力して、京都から全国、世界に発信できるような充実した環境学習にできるように取り組んでいきたい」と抱負を語りました。

今後、地球研の教員が府内の学校に出前授業をしたり、教職員の研修や教材づくりに協力したりする一方で、地球研は教育現場から得た声を研究活動や教育プログラム作成などに生かしていきます。