2025.01.23
トピックス
招へい外国人研究員(PELUSO, Nancy)の受け入れ
氏名:PELUSO, Nancy Lee (ペルソ ナンシー リー)
受入期間:2025年1月6日 – 2025年3月4日
所属・職:Henry J. Vaux Distinguished Professor of Forest Policy at University of California Berkeley, USA, 2009-2019.
Professor of the Graduate School, UC Berkeley, in Society & Environment, Department of Environmental Science, Policy, and Management; Geography; and Anthropology.
RIHN Invited Scholar (6 January-4 March 2025)
研究課題:Racializing Frontiers and Territories of West Kalimantan, Indonesia (project one), Labor Migration and the Plantation-Migration Nexus (project two)
インドネシアの西カリマンタンにおける人種アイデンティティによるフロンティアと領土(プロジクト1)、労働移民とプランテーション・移民のネクサス(プロジェクト2)
ナンシー・ペルソ教授は、クリティカル・ポリティカル・エコロジー(Critical political ecology)に関する広範な分野を研究しており、東南アジア、特にインドネシアにおける土地と森林の政治に関する研究を行っています。農地と環境のトランスフォーメーション(変革)を調査するにあたって、歴史・民族誌の視点を用いた質的調査を実施してきました。この研究を行う上で、領土の成立と共に次々と変化に直面している森林の居住者を、グローバルな地政学・林業制度・資源に関する法律と関連づけてこられました。最近の研究プロジェクトでは、西カリマンタンにおける小規模金採掘のミクロ政治を調査し、採掘慣行と資源のアクセスをめぐる様々な体制がどのように土地支配を生み出すかという研究を行っています。
ペルソ教授は地球研滞在中、2つのプロジェクトに取り組みます。ひとつは、西カリマンタンの北西部において、人種・民族等のアイデンティティによる資源の景観が、どのように古くから住民や土地に根付いた利用者に支配されてきたかを焦点に当てたものです。もう一つは、「プランテーションと移住のネクサス」と呼ばれるジャワ島東部の山地林に現れる現象についての研究です。 ペルソ教授は地球研での新しい仲間との交流や活動を楽しみにしています。