2024.08.05
トピックス
フェローシップ外国人研究員(KIM, Dong-Gill)の受入れ
総合地球環境学研究所では、下記のとおりフェローシップ外国人研究員の受入れを行いました。
氏名: KIM, Dong-Gill(キム ドン ジル)
受入期間:2024年7月30日 – 2024年10月22日
所属・職:Associate Professor, Hawassa University, Ethiopia
研究課題:Assessing the potential of optimized crop residue management strategies for mitigating greenhouse gases
and enhancing soil carbon sequestration in Northwest India
インド北西部における温室効果ガス削減と土壌炭素隔離強化のための最適化された作物残渣管理戦略の可能性の評価
キム・ドンジル博士は、気候変動適応と自然および農地における温室効果ガス削減を主な課題とする環境科学を専門とする研究者です。アフリカ、ヨーロッパ、ラテンアメリカをフィールドとする気候変動プロジェクトを管理し、FAOやUNEPといった国連機関と連携してきた豊富な経験を持つキム博士は、地球研にグローバルな視点をもたらしてくれることでしょう。キム博士の専門知識は、世界土地計画(GLP)やUNEPの「栄養塩類の管理に関するグローバル・パートナーシップ(GPNM)」の運営委員として指導的役割を果たすことにも貢献しています。
地球研滞在中は、Prabir K. Patra教授のAakashプロジェクトと協力し、インド北西部における農業起源の温室効果ガスを削減し、土壌炭素隔離を改良するための作物残渣の適正な管理戦略を調査します。さらに、アフリカの零細農家が直面する食糧安全保障と温室効果ガス排出の課題に取り組むため、地球研の研究者たちとの国際共同研究を進めていくことを目指しています。