2024.06.21
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人間文化研究機構総合地球環境学研究所長の選出について
大学共同利用機関法人人間文化研究機構では、総合地球環境学研究所長 山極壽一氏の任期が令和7年3月31日で満了することに伴い、選考を行った結果、現所長 山極壽一氏を再任することとしましたのでお知らせします。
なお、山極所長は再任のため、機構長が令和7年4月1日付けで発令し、任期は2年となります。
次期所長に選定された⼭極壽⼀現所長からのコメント
総合地球環境学研究所の所⻑再任にあたって
この度、もう2年任期を延長させていただくことになりました。これまで3年余りやってきたことは、いかに地球研の蓄積してきた成果を利用できる形で世に出すか、現行のプロジェクトや未来のプロジェクトにつなげるかでした。そのために終了プロジェクトのリーダーにインタビューし、今昔シンポジウムを開催して新旧のプロジェクトの対話を試みました。研究プログラム評価委員会や運営会議の女性比率を文部科学省が求める水準以上に引き上げました。プログラム−プロジェクト制を強化し、3つのプログラムの中で公募を始めました。審査も熟議を中心に据え、すべてのプロジェクトに多くの助言をいただけるようになりました。また、総合研究大学院大学(総研大)に加入して博士後期課程の大学院生を受け入れるにあたって、任期の定めのない教員を採用して教育体制を整備しました。広報室やIR室の機能強化や、国際発信を高めるために寄附研究部門の上廣環境日本学センターを開設しました。大学や地域との連携を強めるために「カーボン・ニュートラル達成に貢献する大学等コアリション」や京都気候変動適応センターの事務局を務めています。私も大阪・関西万国博覧会のシニア・アドバイザーを務め、その京都構想の座長を仰せつかっております。こういった多様なステークホルダーとの連携によってますます混迷を深めつつある環境問題に対処していかねばなりません。それぞれの試みや挑戦はまだ道半ばといったところで、新しい課題は続々登場しています。これらを国際的な舞台に上げて有効な解決策を練り、実装していかねばなりません。地球研も組織改革をして研究教育部、プログラム研究部、基盤研究部を新たに編成し、学際・超学際研究を強力に推し進める所存です。どうか皆さんの温かいご理解を賜り、地球研の未来へ向けてご助言ご助力をいただきますよう、よろしくお願いいたします。