2024.06.11

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招へい外国人研究員(ROSSBERG, Axel Gerhard)の受入れ

総合地球環境学研究所では、下記のとおり招へい外国人研究員の受入れを行いました。

氏名:      ROSSBERG, Axel Gerhard (ロスベアグ アクセル ゲルハルド)
受入期間:2024年6月3日 – 2024年8月16日
所属・職:Queen Mary University of London・Reader in Theoretical Ecology
研究課題:Biodiversity Theory
                  生物多様性理論

アクセル・ロスベアグ博士はバイロイト大学で複雑系物理学の博士号を取得し、現在はロンドン・クイーンメアリー大学において理論生態学の准教授を務め、同大学Centre of Biodiversity and Sustainabilityを拠点に活発な研究活動を展開しているリーダー的存在です。

博士は、水陸の生物多様性に関する深い理論的理解、生物多様性保全のための国際的政策を提言する専門的経験、そのような提言を行うための倫理的基盤の構築におけるリーダーシップ、および、2022年世界生物多様性枠組に沿った生物保全のための新しい市場ベースのアプローチに基づいて研究を行っています。現在の関心は、生物多様性の時空間パターンや生物多様性クレジットの市場などです。

地球研では、生物多様性の減少が深刻な地球環境問題であり、それに対処するには多様な選択肢があるという共通の認識を構築することに貢献したいと考えています。

そのために松田素二特任教授(環境文化創成プログラムディレクター)と協力し、生物多様性保全のために、一方で先住民族の在来知と価値観を尊重する志向、他方で金融セクターや産業界の積極的で主体的な関与という、潜在的な対立を解決する筋道を探ります。それは、生物多様性のために、国際金融による300億ドルを含め、あらゆる資金源から年間2,000億ドルを捻出することを定めた「世界生物多様性枠組」の目標19に関連しています。

ROSSBERG, Axel Gerhard

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