2024.02.16
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「第18回 科博連サイエンスフェスティバル」に出展しました
2024年2月4日(日)に京都市青少年科学センターにて開催された「第18回 科博連サイエンスフェスティバル」に地球研のブースを出展し、科学とアートの融合により環境問題の自分ごと化を探る SceNEプロジェクト の取り組みをご紹介しました。地球研ブースには一日通して215名の来場者が訪れ、ドームで作品を鑑賞したり、アンケートに回答したりしていました。
参加者は、ブースに設置した環世界体感ドームSceNERIUM(セナリウム)の中に入り、映像や音の作品を体験しました。環世界とは、それぞれの生物が、世界を独自の時間・空間として知覚し、それをもとに主体的に行動しているという考え方です*。SceNEプロジェクトでは、地球環境問題の解決には、自分の身の回りの環境の変化を把握し、自分ごととして捉えるプロセスが必要なのではないかと考えています。
*ドイツの生物学者であり哲学者でもあるヤーコプ・フォン・ユクスキュルが提唱しました。
今回は、「星に導かれて〜タヒチからハワイへの航海術〜」と、「Coral Pattern/珊瑚文様」の2作品を上映しました。「星に導かれて〜タヒチからハワイへの航海術〜」は、海から星空を見上げながら航海をした人々の冒険を巡るプラネタリウムで、大昔に新たな居住地を求め、タヒチからハワイへと大航海した人々の物語を上映しました。「Coral Pattern/珊瑚文様」は、膨大な過去の環境を記録しているといわれている、サンゴの骨格を水中に沈めて収録した音響作品です。それぞれ、大昔の人々や、サンゴといった視点から環境の変化を見出そうとしています。
作品の鑑賞後、参加者らは鑑賞した直後の気持ちや印象、気づきや発見についてのアンケートに回答しました。集まったアンケートは今後の活動に活かされる予定です。
本作品は、自然と人の記憶が交わるところに私たちが環境変化と共に生きるヒントがあるかもしれないという思いから、科学的なデータと地域の人の記憶を同じデータとして扱い、研究者と地域に住む人々が一緒に議論できるよう、アートを媒介とすることを発想して制作されました。今後もSceNEプロジェクトでは、研究者と地域住民が共通のビジョンを描き、地球環境の変化に柔軟に対応する社会を築くために、アートによる対話を実践していきます。SceNEプロジェクトの研究の進捗状況は地球研ウェブサイトなどでも発信してきますので、ご注目ください。
今後も地球研は地球環境問題を考えるイベントを企画していきますので、イベントページなどをご確認のうえ、ぜひご参加ください。