2023.02.14
メディア掲載
魚の生息種把握 手軽手法で進化
水中の分や唾液のDNA調べる「環境DNA分析」(京都新聞での掲載)
2023年2月5日 京都新聞 朝刊 9面
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源利文 神戸大学教授と山中裕樹 龍谷大准教授が、地球研在籍期間中の2009年に開発した「環境DNA分析」が取り上げられました。水や土などに含まれているDNAを検出し、そこに生息する種や生物量を推定する手法です。海や川で魚を採取するよりも簡便で時間もかからないのが利点で、環境アセスメントなどでの導入も始まっており、18年には学会も設立され、源教授が会長、山中准教授が専務理事を務めています。水の採取自体には専門性が要らないため、山中准教授らは、滋賀県の琵琶湖で市民参加型のモニタリング調査も進めており、「毎夏に水をくみに行くという恒例行事として定着し、琵琶湖の生態系に関心をもつきっかけにしてほしい」と語っています。
※ 環境DNA研究は、地球研のプロジェクト「病原生物と人間の相互作用環」(本研究期間:2007-2011年度)にて初めて開発が始まり、発展しました。