2022年10月23日　京都新聞（朝刊）7面

2022年のノーベル医学生理学賞を人類学者スバンテ・ペーボ氏が受賞したことを受けて山極所長がコメント。同氏の業績について「単一起源説にあるような、現代人が古い人類を制圧して滅ぼしたという、いままでの『進化の物語』を変えたとも言える」と評価。同氏の優れた研究手法についても言及し、さらに人類学の分野でノーベル賞が決まった意義について「もう一度過去を振り返り、人類がたどってきた進化の足跡から、人間の本質を探らなくてはいけないという空気が高まってきたと考えるべきだ」と述べています。